保険事故が起こったら?「自転車事故が起きた場合」

自転車で事故にあったらどうしたらいいの?

1億円近い高額な賠償金が話題になった自転車事故。気軽な乗り物でも重大事故のリスクはひそんでいます。自転車事故にあったらどうしたらよいのでしょう?

自転車の事故でも自動車と同じように考えよう

自転車での事故は、自転車同士、自動車との接触、歩行者との接触、単独事故などがあります。

相手のいる事故については、あとになって手続きや交渉が煩雑にならないよう、当事者同士の判断で簡単に示談や解決をしてはいけません。まずは安全の確保、警察への連絡、そして保険会社への連絡といった自動車事故と同様の手順をふんでいきましょう。

①安全の確保が最優先、次に警察に連絡

人身事故の場合は、ケガをしたのが自分でも相手でも、まずは安全の確保が最優先です。

路肩や歩道など安全な場所にケガ人と自転車を移動して二次被害を防止してから、必要に応じて救急車を呼びます。

次に警察へ連絡しましょう。警察への届出がないと、保険金請求に必要な「交通事故証明書」が発行されません。これは相手方との示談交渉にも必要な証明書となります。自転車だから大したことない…と、その場で安易な判断をせず、必ず警察に届け出ましょう。

②相手方と事故状況の確認、目撃者の確保

警察が到着するまでの間に、事故の相手方と名前や連絡先を交換し、事故状況を確認しておきましょう。免許証などの身分証明書や、事故現場の状況を携帯で写真に撮って記録に残しておけば確実です。

目撃者がいれば、後で示談交渉がスムーズに進まなかった場合などにそなえて、証人になってもらえるよう連絡先を聞いておきましょう。

③損保会社への連絡

事故が発生したことを損保会社に連絡し、今後の手続きや必要な書類を確認します。

④ケガの治療、示談交渉

病院で治療を受けます。目立った外傷がなくてもむち打ちなどの可能性がありますから、きちんと検査を受けましょう。治療が完了したら診断書や請求書などの必要書類をそろえて保険金請求の手続きをおこないます。

事故の相手方と損害賠償の示談交渉を進めます。示談代行サービスのある保険であれば、損保会社が代わりに交渉をしてくれて安心です。

⑤保険金が支払われる

損保会社の調査や示談交渉が終了すると保険金が支払われます。

自転車事故にあったときの手続きの流れのまとめ

①安全の確保、救急・警察に連絡
②相手方と事故状況の確認、目撃者の確保
③損保会社への連絡
④ケガの治療、示談交渉
⑤保険金が支払われる

自転車事故をカバーしてくれる保険を確認しよう

自転車事故を補償してくれる保険には、相手方のケガや損害を補償する「個人賠償責任保険」と、自分のケガ補償する「傷害保険」の2つがあります。

このうち個人賠償責任保険は、自動車保険や火災保険の特約や、クレジットカード付帯、単体の自転車保険など、さまざまなケースがあり、自分が加入している事を知らない人も多いのでは。自分や家族の保険が自転車事故をカバーしているか、示談交渉サービスの有無と合わせて、一度確認しておきましょう。

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子どもマネー総合研究会

豊田眞弓