保険料のしくみ「保険料のしくみ」

保険料の決め方にはルールがある!

保険料は2つの原則で計算される

保険は、多くの人がお金(保険料)を出し合って死亡や事故などの特定の事柄を保障(補償)するグループの一員になり、グループの誰かに何かがあったら、プールしてある保険料の中から保険金・給付金などを出して助け合う制度です。ですから、みんなが出し合う保険料は、助け合いに必要な金額でなければなりません。少なすぎても、多すぎてもダメなのです。

このように、集める保険料と出す保険金・給付金などが同額になるよう保険料を計算することを「収支相等の原則」といいます。もう1つ、保険料を計算するうえで「給付反対給付均等の原則」も取り入れられています。これは、みんなが出し合う保険料は、1人ひとりのリスクの高さに応じて計算し、負担を公平にすることです。この考え方は、保険事業の根幹を成すもので、生命保険も損害保険も同じ考え方で保険料を計算しています。

保険料は純保険料と付加保険料で構成されている

保険料の中身を見ると、大きく、純保険料と付加保険料に分かれています。

純保険料とは、保険会社が将来の保険金・給付金などの支払う際の原資となる保険料です。この保険料は、「大数の法則」という確率論の基本法則に基づいて決められます。例えば、サイコロは振り続ければ振り続けるほど、1から6の目が出る確率は、それぞれ6分の1に近づいていきます。これが大数の法則です。個々の人にとっては偶発的なことであっても、大量に観察すると大数の法則が働いて発生率を予測できることになります。

この法則に基づき、生命保険の死亡保険は死亡率を、損害保険の自動車保険や火災保険などは事故率を用いて保険料を決めています。

純保険料は、計算の元になる「率」が保険会社ごとに大きく異なることはないので、保険料も大きな差は生じません。保険会社で保険料の差が出るのが付加保険料です。

付加保険料とは、保険契約の締結・保険料の集金・契約の維持管理など、保険会社が事業を運営するために必要な経費を見込んだものです。これは、営業職員や代理店の人が保険募集をして契約するか、インターネットで募集して契約もネットで完結するかなどの販売の仕方や日本全国に支店や営業所などの拠点を持っているかなどで異なります。

何かあったときにみなさんに保険金などを払うための純保険料に、保険会社の経費である付加保険料をプラスした金額が、契約者が支払う保険料ということです。保険料は、きちんとしたルールに則って計算されているのです。

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