<教えて!保険の見直し>「火災保険・家財保険の見直しアドバイス」

火災保険・家財保険を見直しするときのポイントとは?

生活のベースとなるマイホームを、火事や自然災害から守る火災保険。建物や家財につける保険です。家を購入したときや、賃貸契約をした際に、オススメされた保険に加入することが多く、また、長期で契約することが多いため、補償内容を覚えていないという方がほとんどではないでしょうか?今回は、火災保険を見直すときのポイントをご紹介します。

Q1. 火災保険を見直すのはどんなときでしょうか?

火災保険は、住み替えなどで住宅の種類が変わったとき、子どもの独立や親との同居など、家族構成が変わったときなどが主な見直しのタイミングです。

火災保険は長期で契約することが多いので、1度入るとそのままになりがちですが、年月がたてば必要な補償や保険金額は変化していることもあります。下表にまとめたようなライフイベントに当てはまるものがあれば、見直しを検討しましょう。

表 火災保険の見直しが必要になるのはこんなとき

●火災保険契約の満期が来たとき
●住宅ローンを借換えたとき
●自宅を出て賃貸住宅に住み始めたとき
●賃貸住宅を移り住んだとき
●子どもの成長や子どもが独立したとき
●結婚や親との同居など家族構成が変わったとき
●家を買い替えたとき
●家のリフォームや増築したとき

Q2. 火災保険を見直すときのポイントは何でしょう?

住まいの周辺環境から、どのようなリスクが想定できるかを考えて補償を見直します。必要な補償が分かったら、建物や家財が損害を受けても元通りにできる保険金額で契約するのが基本です

一例として、郊外の戸建てから都市部のマンションに住みかえた場合で考えてみましょう。郊外で近くに河川があり、台風の通り道になっている地域に住んでいたとすると、火災や自然災害などたくさんの補償のセットされていた火災保険に入っていたかもしれません。

都心部のマンションに移り住んでも同じ補償内容だとすると、補償の付けすぎの可能性大です。マンションの中高層階であれば床上浸水のリスクは低いですから、通常は水災補償は不要になります。エントランスのセキュリティが厳重なら、盗難補償を外すという選択も考えられます。

保険金額については、住宅の種類(戸建て・マンション)が変わったときはもちろんですが、家を増築したときなども見直しが必要です。増築分を含めて建物を評価し、あらためて保険金額を決めます。

子どもの独立や親との同居など、家族の人数が変わると家財の数や種類も変わりますので、家財の保険金額を見直します。保険会社では年代や家族構成によって保険金額の目安を用意している場合がありますが、自分で見積もって保険金額を決めることも可能です。

Q3. 火災保険を見直すときの注意点はありますか?

火災保険の記事でも説明しましたが、保険金額は再調達価額で契約するのが原則です。そうでないと、全焼してしまったときに元通りに再築・再購入できなくなるからです。だいぶ前に入った火災保険だと保険金額が時価になっている可能性がありますから、一度確認してみてください。

また、住宅ローンの借換えで火災保険に入り直すときには、質権が設定されていると自由に入り直せないことがあります。質権とは、火災が起きたときに住宅ローンを融資した金融機関が保険金を請求できる権利です。質権設定されている場合には、火災保険の見直し前に住宅ローンを借りている金融機関に相談する必要があります。

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子どもマネー総合研究会

豊田眞弓