保険に加入するには?「保険加入を考える際に大事な事」

保険の新規加入や見直しをするときに注意すべき点とは

生命保険も損害保険も、保険はリスクにあわせて入るものです。新規加入や見直しの際に、どんなことに注意して保険を考えるべきか、総論を整理してみましょう。

リスクマトリクスで自分のリスクを把握

私たちはたくさんの「リスク」の中で生活をしています。 亡くなること、病気やケガ、自然災害、火災、自動車事故、旅行中に乗っていた飛行機が落ちる、失業する、会社が倒産する、詐欺にあう……など、あげ始めるときりがありません。

まずはわが家のリスクを書き出してみましょう。 それを、図のリスクマトリクスのどこに位置するか、書きこんでみてください。リスクマトリクスは、右へ行くほど発生頻度が高く、上に行くほど発生した時に損害額が大きくなります。

図 リスクマトリクス

図 リスクマトリクス

リスクは感応度によって一人ひとり異なります。「怖い」と思う気持ちが強いかどうかでも違ってきます。また、損害額が「大きい」と感じるラインも300万円程度や100万円程度、あるいは30万円程度とするのかも人によって異なる部分です。

たとえば、火災や自動車事故などはめったに起きなくても、起きたときの被害が大きくなる可能性があります。そのため、リスクマトリクスで見るとⅡに該当します。 入院については、頻度はやや高くても高額療養費制度もあるため、損害額が大きいかどうかは人によって分類が分かれます。 高額療養費制度について、詳しくはコラムの「高額療養費制度とは」をご確認ください。

「リスク」としてあげたことを、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳにわりふってみると、わが家のリスクが見えてきます。

保険そなえるべきはどのリスク?

分類したリスクのうち、保険でそなえるべきはどこだと思いますか? 実は、ⅠとⅡに該当する部分です。発生した時に損害額が大きいものにそなえるのに向きます。Ⅲについては、 頻度は高くても損害額がさほど大きくないので、予防や貯蓄でそなえることができます。Ⅳはあまり発生せず、起きても損害が大きくないため、保険でそなえなくてもよいと考えられます。

リスクを「すべて保険でそなえる」と考える前に、リスクの度合いに応じて適切にリスクマネジメントをしましょう。もちろん、自家保険(貯蓄)も大事です。

ただし、「保険でないとそなえられない」というリスクについては、しっかりと加入しましょう。保障額や補償額も十分につける必要があります。特約などを付けるべきかどうか迷った時も、リスクマトリクスのどこに該当するかを考えれば、自分にとって必要なものかどうかが判断できることでしょう。

このコラムは概論ですので、実際の加入時・見直し時については別のコラムを参照ください。
・保険に加入するには?
・保険を見直すには?

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子どもマネー総合研究会

執筆 豊田眞弓