保険に加入するには?「保険はなぜ必要?」

保険ってほんとうに必要なの?

社会人になったから、勧められたからなどの理由でなんとなく保険に加入している方も多いのかもしれません。そもそもなぜ保険に加入する必要があるのでしょうか?

保険の加入率はどれくらい?

生命保険文化センター平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は全生保(民保、かんぽ、JA、県民共済、生協等を含む)で88.7%、年間払込保険料は38.2万円、加入件数は3.9件と、ほとんどの世帯で保険に加入していることがわかります。

( )内は前回調査

全生保民保
加入率88.7%(89.2%)79.1%(78.6%)
加入率:個人年金保険21.9%(21.4%)19.6%(18.7%)
加入件数3.9件(3.8件)3.2件(3.1件)
普通死亡保険金額2,255万円(2,423万円)2,079万円(2,335万円)
年間払込保険料38.2万円(38.5万円)36.2万円(37.0万円)

(図表の出典:公益財団法人生命保険文化センター平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」より)

損害保険については、2017年の損害保険料率算出機構のデータによると、自動車保険の加入率は補償内容によって異なりますが、対人賠償保険では74.3%、対物賠償保険では74.4%となっています。また、火災保険の加入率は公表されていませんが、火災保険とセットでないと加入できない地震保険の世帯加入率は全国で31.2%となっています。

なぜ生命保険に加入する?

日常生活の中で、我々はさまざまなリスクに直面する可能性があります。事故によるケガ・病気による入院・手術で、たくさんの治療費や手術代がかかることもあります。また仕事ができなくなることで収入がなくなる可能性もあります。世帯主が死亡してしまった場合、残された家族は生活費に困る恐れがあります。

貯蓄があれば医療保険は必要ないと考える方もいます。何らかの健康保険に加入しているので高額療養費制度があり、短期間の入院、手術は貯畜でまかなえる方も多いかもしれません。サラリーマンであれば傷病で療養中は、休み始めてから4日目から最長1年6カ月まで傷病手当金が受けられます。しかし病気によっては長期間の入院費、高額な手術代や治療費がかかり、先進医療など高額な治療費がかかるケースでは数百万以上の治療費がかかることもあります。

なぜ損害保険は必要?

損害保険に関するリスクとしては、火災、台風、地震による住まいや家財の被害、自動車事故により誰かを傷つけてしまうリスクなどがあります。

火災保険では、火事には気を付けているから大丈夫と思っていても、隣家からのもらい火で自宅が火災被害にあった場合、火元の家に故意や重大な過失がない限り損害を賠償してもらえない法律もあります。また最近は、台風や落雷などの自然災害による保険金支払も増加しています。火事や自然災害によって被害が出れば、家の再建または修理、引越し費用、家財の買い替え、さらにご近所への失火見舞費用の支払などさまざまな出費が予想されます。

自動車事故では線路内に進入して列車と衝突したような場合、電車の廃車費用や修理費、復旧に要した人件費、代行輸送料などにより総額1億円を超える賠償損害の裁判所の認定例もあります。また相手を死傷させてしまった場合、被害者家族への賠償額が数億円になることがあります。高額な賠償金を請求されるケースに貯蓄で備えるということはほぼ不可能です。

このように、日常生活の中で発生する数千万円以上の経済的損失へ備えるために、保険は必要なのです。

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