老後に備える「外貨建保険とは」

外貨建保険ってどんな保険だろう

外貨建保険とは、外貨で保険料を払い込み、外貨で保険金や解約返戻金などを受け取るしくみの保険です。現在、外貨には「米ドル」「ユーロ」「豪ドル」などがあり、また、保険の種類では「終身保険」、「養老保険」、「個人年金保険」、「変額個人年金保険」などに外貨建保険商品があります。

外貨建保険の特徴

外貨建保険の特徴

外貨建保険には次のような特徴があります。

◎外国の予定利率が適用:その国の金利が日本よりも高い場合にはメリットが高くなります。
◎為替リスクを伴う: 支払う保険料も、また受取る保険金や解約金も、その時の為替相場の影響を受けます。円高の場合は受取額が下がり、円安では増えることになります。

外貨建の他の金融商品との違い

外貨での資産形成商品には、外貨預金、FX、外貨建MMF(投資信託)、などもありますが、「外貨建保険」の場合は、保険商品ということもあり、所得税が軽減できる制度(生命保険料控除、年金保険料控除)を活用でき、自分自身が万一の時には遺族にとって相続税の控除があるなど、他の外貨建の金融商品にはない特徴があります。

外貨建保険の保険料の支払い方

積立式の外貨建保険の保険料の積み立て方にも2種類の商品があり、毎月同額の外貨を積み立てる方式と、毎月同じ円単位で保険料を積み立てる方式の商品があります。

毎月同額の外貨で積み立てる方式
1米ドル=100円の時に月額100ドルの保険に加入した場合、最初の月には円換算で月額10,000円の保険料を支払うことになります。しかし、その後、円高となって1米ドル=90円になった月は、円換算で月9,000円の保険料となります。反対に、円安となって1米ドル=110円になった場合は月11,000円の保険料を払い込むことになります。このように毎月、支払う保険料が変動します。

契約時円高ドル安円安ドル高合計
為替相場の推移例(1$あたり)100円90円110円
ドル換算保険料100$100$100$300$
円換算保険料10,000円9,000円11,000円30,000円
為替相場が上記の推移をした場合、合計で30,000円支払って300$が貯まります。


毎月同じ円単位で保険料を積み立てる方式
毎月10,000円を支払う保険に加入した場合、毎月支払う保険料は円としては同じでも、外貨に変換する際に変動していることになります。

契約時円高ドル安円安ドル高合計
為替相場の推移例(1$あたり)100円90円110円
ドル換算保険料100$111.11$90.9$302.01$
円換算保険料10,000円10,000円10,000円30,000円

上記の推移をした場合、合計で30,000円支払って302$が貯まります。

免責・禁止事項

このページは、保険、金融、社会保険制度、税金などについて、一般的な概要を説明したものです。
内容は、2018年4月時点の情報にもとづき記載しております。定期的に更新を行い最新の情報を記載できるよう努めておりますが、内容の正確性について完全に保証するものではございません。
掲載された情報を利用したことで直接・間接的に損害を被った場合であってもニッセンライフは一切の責任を負いかねます。
文章、映像、写真などの著作物の全部、または一部をニッセンライフの了承なく複製、使用等することを禁じます。
保険商品等の詳細については、ニッセンライフへお問い合わせください。

有限会社エヌワンエージェンシー

森田直子