医療保険とは「入院日数はどのぐらい?」

入院日数の平均はどのぐらい?

実際に病気やケガで入院することになった場合、みんなは何日ぐらい入院しているのでしょうか。年齢による違いや、傷病による違いのデータをお知らせしますので参考にしてください。

年齢別、退院患者の平均在院日数(平均17.5日)

生命保険文化センターの生活保障に関する調査(平成28年度)によると、年代別の入院日数の平均は17.5日です。また40歳代以下の方では、半分の人が7日以内、また約8割の人が2週間以内には退院していることがわかります。意外に短い と言えるかもしれません。


図表の出典:公益財団法人生命保険文化センター平成28年度「生活保障に関する調査」より

傷病別の入院日数(平均29.3日)

厚生労働省の「患者調査」(2017年)によると、長期入院のリスクが高い精神疾患や神経疾患なども含めると、平均の入院日数は29.3日です。
傷病別では、一番長いものが「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」で531.8日、「血管性及び詳細不明の認知症」が349.2日、「アルツハイマー病」が252.1日です。また、結核が54.1日、高血圧性疾患33.7日、脳血管疾患78.2日など、比較的長期に渡る疾患もあります。

一方で、下記の表の通り、悪性腫瘍(がん)の64歳未満の人の入院日数は2週間以内となっていて、がんは今、入院日数が短期化しており、その分通院での治療が中心となってきていることなどがわかります。

厚生労働省「患者調査」(2017年)傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数(単位:日)

傷病分類総数0~14歳15~34歳35~64歳65歳以上75歳以上
総数29.37.411.121.937.643.6
結核54.12.036.545.458.561.6
ウイルス肝炎21.25.210.79.738.256.1
胃の悪性新生物19.28.112.513.020.824.0
結腸及び直腸の悪性新生物15.78.812.711.717.120.5
肝及び肝内胆管の悪性新生物16.915.736.513.017.719.8
気管,気管支及び肺の悪性新生物16.312.59.713.317.119.3
乳房の悪性新生物11.55.57.18.415.720.1
糖尿病33.310.913.216.345.462.1
脂質異常症19.22.010.58.925.827.8
血管性及び詳細不明の認知症349.2--284.1349.8340.0
統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害531.8167.2106.5301.61210.6 1692.2
気分[感情]障害(躁うつ病を含む)113.975.747.174.9167.0196.0
アルツハイマー病252.1--143.0254.9257.1
高血圧性疾患33.77.713.615.339.547.8
心疾患(高血圧性のものを除く)19.311.810.09.022.228.8
脳血管疾患78.212.325.645.686.798.9
肺炎27.35.18.224.033.435.3
肝疾患22.98.810.316.527.731.9
筋骨格系及び結合組織の疾患29.410.411.520.435.341.6
腎尿路生殖器系の疾患20.88.24.710.228.533.1
骨折37.26.111.320.745.649.5

1.2017年9月1日~30日に退院した者を対象としたもの。
2.総数には、年齢不詳を含む。

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森田直子