がん保険「保険料免除のしくみ」

がん保険にもある保険料免除のしくみ

保険に加入すると保険料を払い続けることになります。しかし、「保険料免除」が付帯された契約に加入すると、保険料の支払いが免除されるケースもあります。今回のコラムでは、がん保険の「保険料免除」特約について解説します。

保険料免除とは?

保険料免除の特約(特則)は、がんと診断確定されると以後の保険料の払込みが免除されるという特約です。
尚、がん保険商品の中には、がんだけではなく高度障害状態等になった場合に保険料の払込が免除される保障(補償)が、基本保障(補償)として定められている商品があります。

商品ごとの違いを確認

保険料免除は、商品ごとに取扱いや対象となる疾病に違いがあります。

基本的には保険料免除の対象疾病は悪性新生物のみとなっており、上皮内新生物は対象としていません。
また商品によっては、がんと6大疾病を保険料免除の対象にしている充実した商品もあり、がん以外の幅広い病気に備えたい方にはオススメの保険です。

保険料免除は付けた方が良い?

| がん保険の保険料免除は以下の理由により、できる限り付帯することをおすすめします。 br | 今やがんはいわば国民病ともいえる病気。(表1参照) | 再発と転移を繰り返すとも言われており、治療により就労不能による経済的な損失の可能性が高いということが最大の理由です。 br br

表1

男性、女性ともにおおよそ2人に1人が一生のうちにがんと診断されるといわれています。

表2 がん罹患による収入への影響の有無

個人の収入
世帯の収入

出典:東京都福祉保健局 「がん患者の就労等に関する実態調査」報告書(平成26年5月)
(概要版 P18)

上記の調査によると、ガンにかかった後、「個人の収入が減った」という人は56.8%、「世帯の収入が減った」という人は45%という結果が出ています。がんにかかると、経済的な影響が大きいということが実際に確認できます。

繰り返しますが、がんは再発や転移が多いと言われています。たとえ一旦回復し職場復帰できたとしても、再び就業が困難になることも予想できます。そんな時こそ保険料免除があると、家計だけではなく、精神的にも助けになるはずです。
とはいえ、保険料免除を付帯した場合には、年代やプランにより違いはありますが、月払だと仮定すると、毎月数百円から数千円多く保険料を支払うことになります。最終的には、自身の貯蓄額と保険料とのバランスを考えながら決めてみてはいかがでしょうか。

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小澤美奈子