がん保険「がん先進医療給付金のしくみ」

がん先進医療と医療保険の先進医療の違いは?

保険のCMやパンフレットなどでよく目にする「先進医療」。先進医療とは厚生労働省が定める高度な医療技術を使った療養のことで、がんの治療でも用いられることが多々あります。ここでは、先進医療とがん先進医療給付金ついて解説していきます。

先進医療とは?

先進医療とは?

先進医療とは、大学病院などの医療機関で研究・開発された医療技術のことで、厚生労働省で将来、健康保険の適用にするかを検討している技術とも言われています。安全性と治療効果は確保されているため、治療を受けたい人も増えているようです。
しかし、先進医療の技術費用は健康保険の適用外であるため、治療費は全額自己負担になってしまう上に、一般的な治療費より多くかかってしまうのが現状です。また、先進医療を受けられる病院は決まっているため、対象の技術を実施している医療機関であっても、先進医療として認められるわけではありません。

がん先進医療給付金とは?

がんの治療で先進医療を使用した時に受け取れる給付金が「がん先進医療給付金」です。ほとんどの商品では、がんの先進医療でかかる技術料と同額を通算2000万円まで受け取ることができます。高額になりがちな先進医療の費用ですが、がん先進医療給付金を付帯することで、そのような不安を軽減する役割を果たしてくれます。

先進医療は付けた方がよい?

がんの先進医療特約は、基本的には必須であると考えます。高額となりがちな先進医療に対して、手頃な保険料(特約で100円から200円前後)で備えられるからです。
がんの先進医療で代表的なのが陽子線治療と重粒子線治療で、がん治療における先進医療の多くの割合を占めています。厚生労働省の先進医療の実績報告によると、陽子線治療は平成23年では1508件ほどでしたが、平成29年では2,319件。また重粒子線治療は、平成23年が873件、平成29年では1,558件と増加傾向にあります。

がんの先進医療は陽子線・重粒子治療以外にもいくつかあり(下表参照)、がん治療の選択枠は広がってきていると言えます。そんな先進医療ですが、高額になるケースが多いにもかかわらず、健康保険の適用外であり、高額療養費も使うことができません。そのため、いざという時に先進医療が受けられるよう保険で備えておくことは、今や必須であると言っても過言ではありません。

別表1)がん治療の先進医療技術料 技術料例

先進医療技術名1件あたりの先進医療費用平均入院期間年間実施件数
陽子線治療276万5,086円12.6日

2,319件

重粒子線治療314万9,172円7.0日1,558件
内視鏡下術用ロボットを用いた腹腔鏡下胃部分切除術
(根治切除が可能な胃がん)
108万3,843円13.4日117件
ペメトレキセド静脈内投与及びシスプラチン静脈投与の併用療法
(肺がん)
100万9,089円26.7日19件
経皮的乳がんラジオ波焼灼療法
(早期乳がん)
15万3,312円5.4日109件

中央社会保険医療協議会 総会(第384回)
平成29年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について
出典:厚生労働省 平成29年度 先進医療の実施報告から計算(平成28年7月1日~平成29年6月30日)

おすすめの保険は?

前述の通り、先進医療を受けられる医療機関は限られているため、自宅と病院の距離が離れていると、交通費や宿泊費の負担が気になるところです。保険会社の商品には、先進医療の技術料とは別に「先進医療一時給付金(先進医療支援給付金)」などが受け取れる商品もあり、医療費以外の支出に備えることができます。

また、がん治療でかかった実費に備えられる、がん保険などもあり。保険診療や先進医療の自己負担分が支払われる上、自由診療でかかった費用なども保障される商品も販売されています。

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小澤美奈子