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【保護猫を迎えたい】出会いや準備・かかる費用をじっくり考えて

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【保護猫を迎えたい】出会いや準備・かかる費用をじっくり考えて

猫の推計飼育数は、近年犬を上回っています。住環境やライフスタイルの変化により、庭がなくても室内で飼える・お散歩が必要ない、などが人気のようです。
そんな中、最近は保護猫にも注目が集まっています。

もし保護猫が気になっているのなら、とにかくたくさんの情報を仕入れることが重要!
実家などでペットを飼った経験があっても、一から情報を手にいれる気持ちが大切です。
里親になれる条件、猫と暮らすために必要なお金やペット保険など、きちんと調べてから迎え入れないといけません。

そこでこの記事では、保護猫に興味のある方が抱きやすい疑問を、Q&A方式で解決していきます。

保護猫とは?どこで出会えるの?

保護猫とは?どこで出会えるの?

保護猫とは、なんらかの理由で飼い主と一緒に住めなくなった猫のことです。
保護されている猫は、生後間もない子猫から高齢の猫までさまざま。

保護猫を迎える飼い主のことを、里親やペットペアレントと呼びます。出会いの場にはいろいろな形態がありますが、おおまかな特徴についてまとめてみます。

直接譲渡会にいく

猫を保護している団体や自治体などが、譲渡会を開催しています。
さまざまな団体が複数参加していることもあり、実際に猫に会って相性を確かめられるので、住んでいる地域に近い譲渡会を選ぶのがポイント。
その団体ごとに、譲渡対象者となる条件を決めています。

譲渡条件のほかにも、コロナ禍で譲渡会の参加人数や開催時間に制限がかかっていることもあるため、必ず確認したうえで向かいましょう。

里親募集サイトでさがす

インターネットで保護猫と里親のマッチングを行う、里親募集サイトがあります。
保護主が個人の場合、里親募集サイトを通じてやりとりをするケースもあります。
譲渡会に行く前段階という位置づけの場合もありますが、直接譲渡会を探すより広い範囲で探すことが可能です。

動物病院で譲り受ける

動物病院が保護活動をしている場合もあります。病院が直接保護しているところや、保護主と里親をつなぐ活動をしているなどさまざま。
動物病院が主体となって保護している場合は、ワクチン接種や体調管理などの面で安心ですね。
譲渡の際は他のケースと同様、厳しい条件があることも忘れてはいけません。

ほかにも猫カフェやペットショップが里親募集もしているなど、形態はさまざまです。

保護猫を迎えるには何か条件があるの?

保護猫を迎えるには何か条件があるの?

里親になるにはきびしい審査があります。

保護猫のなかには、つらい経験をしている子も少なくありません。
里親を募集している団体や保護主は、必ず幸せにしてくれる里親を探しているのです。

「猫がかわいくて好きだから」の先にある、責任感が重要になります。
そこで、条件を満たしているかどうかの審査が行われるのです。

譲渡対象となる条件の例

たとえば京都動物愛護センターの場合、

  1. 京都府域に居住する成人で,飼養者本人であること。
  2. ペットの飼養が制限されていない住宅に居住していること。
  3. 飼養者として責任を持ち,家庭において犬や猫を適正に終生飼養できること。

などを条件としています。

ほかにも小さな子供がいる家庭はダメ、何歳以上の高齢者は不可など、保護しているボランティアさんの希望が入ることもあります。

とくに飼育環境についての条件は厳しく、外飼いは厳禁なことがほとんど。ペットOKのマンションでも、自己申告ではなく証明書が必要なケースもあります。

正式譲渡の前にはトライアル期間がある

審査に通って契約を結んでも、トライアル期間があることがほとんど。
2週間など決められたトライアル期間中に、ごはんやトイレなどの状況を報告しなければいけません。
写真や動画撮影を必須とするところもあります。

このトライアルで、猫との相性や里親としての資質が試されます。
その後問題がないと判断されて、ようやく正式に譲渡の手続きに入るのです。

最初の対面ではずっとケージの中でおびえていた子猫が、徐々に安心した表情を見せるようになる。そしてトライアル期間が終了するころには、すっかり家族の一員になっていた…そんな声もあります。

厳しい条件とトライアル期間はありますが、家族になるために必要なステップのようですね。

ペットショップと違うから、保護猫はお金がかからない?

ペットショップの場合は、購入費用がかかりますよね。
しかし保護猫の場合は譲渡なので、購入費用がありません。

ただし、お金がかからないというわけではありません!
里親になるのに必要な費用と、今後継続的にかかるお金があります。

主なものをみていきましょう。

譲渡元に支払うお金

保護している団体によって譲渡金額が決められています。

例としては、

  • これまでに受けた不妊手術やワクチン、寄生虫の駆除などの医療費(譲渡費と呼ばれる場合も)
  • 保護団体の運営を助けるための寄付金
  • 自宅まで届けてもらう場合、交通費や人件費が実費負担

などがあります。

ホームページに載っていることがほとんどですが、わからない場合は直接確認しておきましょう。

保護猫を迎えるための準備費用

保護猫に限らず、猫の生活環境を整えるための準備費用も必要です。

ケージ、毛布、トイレ、食器など。また猫の性格によっても、必要な環境はことなります。
たとえば狩りの習性が残っている活発な猫なら、キャットタワーやキャットウォークが必須でしょう。
ただし一度に用意しなくても、性格を見ながら徐々にそろえても大丈夫です。

今後継続的にかかる費用

今後継続的にかかる費用

譲渡費用に加え、猫と暮らすために必要となる費用があります。アニコムの「ペットにかける年間支出調査2019」によると、年間でかかった費用は平均で158,680円※1でした。

主な費用として、フード代やペット保険料などがあります。
フード代は、ドライタイプで1,000円~1,500円(500gあたり)、ウェットタイプだと100円(1缶あたり)※2が目安。
年間では平均49,713円かかります※3
施設にいたときと同じものを指定されることもあるため、直前に用意するほうがいいでしょう。

通院、入院、手術を補償する70%プランのペット保険では、0歳の猫の場合、月額1,764円~3,330円※4の保険料が目安です。

譲渡元の団体によっては、ペット保険の加入が必須条件の場合もあります。
ペット保険の加入には年齢の申告が必要なので、もし年齢がわからない場合、動物病院でおよその年齢を調べてもらうことになります。

そのほか、室内飼いする猫のために空調環境を整える必要があるため、光熱費があがる可能性もあるでしょう。
健康診断、旅行時のペットシッター代などもあわせると、合計で年額約16万円かかるのです。

  • ※1 アニコム損害保険株式会社「ペットにかける年間支出調査2019 合計」より
  • ※2 アニコム損害保険株式会社「猫との暮らし大百科 猫を飼うとかかるお金まとめ!用意するべきもの完全ガイド!」より
  • ※3 アニコム損害保険株式会社「ペットにかける年間支出調査2019:フード・おやつの項目」より
  • ※4 ニッセンライフ「ペット保険比較」にて、0歳猫のおすすめプランのみを試算した場合。そのほか年齢や詳細な条件によって、保険料を試算することが可能です。

保護猫についてのQ&Aまとめ

保護猫についてのQ&Aまとめ

保護猫との出会い方や準備すべきもの、かかる費用について解説してきました。

要点をまとめてみます。

  • 譲渡会や里親募集サイトなどで出会え、保護団体ごとに里親の条件が決められている
  • 里親には条件だけではなく、トライアル期間も定められている
  • 保護猫に購入費用はかからないが、定められた譲渡費や寄付金、猫を飼うために必要な費用がある

もしかすると、思っていたより厳しそうだな…と感じた方もいるかもしれません。
しかし保護猫を家族の一員として迎え入れるには、相当の覚悟と責任感が必要なのです。
命や健康を守るために、譲渡費だけでなくフード代やペット保険などのお金も必要だとわかりました。

それでも新しい家族を待っている保護猫が、たくさんいるのも事実です。
この記事が、保護猫と家族になれる第一歩となればうれしいです。

この記事を書いた人
太田太田
ニッセンライフの編集部に所属する、働く双子ママ。
「遊びたい盛り、食べたい盛り、論破したい盛り」の双子を育てながら、子育て世代の心が軽くなるような情報を発信しています。
出典

「ペットにかける年間支出調査2019」(アニコム損害保険株式会社)
https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2019/news_0200331.html
「猫との暮らし大百科 猫を飼うとかかるお金まとめ!用意するべきもの完全ガイド!」(アニコム損害保険株式会社)
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/3094.html

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