1. ホーム
  2. お役立ち情報
  3. 手荷物紛失のロストバゲージ補償とは。航空会社や保険、カードの補償内容まとめ

手荷物紛失のロストバゲージ補償とは。航空会社や保険、カードの補償内容まとめ

  • 公開日:
  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてなブックマーク
手荷物紛失のロストバゲージ補償とは。航空会社や保険、カードの補償内容まとめ

「旅先でロストバゲージに遭遇したとき、どんな補償があるの?」

旅行中でも旅行前でも、空港で大切な荷物を紛失する“ロストバゲージ”に不安がある方は多いですよね。

結論から言うと、空港でロストバゲージに遭遇した際は、航空会社から一定の補償を受けられます。
また加入している海外旅行保険やクレジットカードによっては、より幅広い手荷物補償を受けられる可能性がありますよ。

当記事では航空会社や保険・クレジットカードのロストバゲージ補償について、内容や適用条件をわかりやすく解説していきます。
ロストバゲージの予防策や適切な備えについても、ご案内します。

「ロストバゲージの補償を知りたい」方、「ロストバゲージ被害が心配」という方は、参考になさってください。

航空会社や保険などのロストバゲージ補償内容

空港で預けた手荷物が紛失する「ロストバゲージ(Lost baggage)」に遭遇したら、航空会社や加入中の保険から補償を受けられます。

ただロストバゲージの定義や補償内容は、補償する会社によって大きく異なるので気をつけましょう。
たとえば航空会社では「手荷物の完全な紛失」がロストバゲージ補償の条件です。
一方で海外旅行保険やクレジットカードは「手荷物の遅延」でも補償を受けられる可能性があり、補償内容はそれぞれ異なります。

ここでは航空会社・海外旅行保険・クレジットカードの補償内容と適用条件を、わかりやすく解説していきましょう。

航空会社の補償内容

日本で発券された航空券の場合、航空会社によるロストバゲージ補償は、旅客1人あたり約19万6,000円が上限です。(2020年1月時点のレート参照)

この上限額は国際的な取り決めで決まっているため、航空会社による大きな違いはありません。
なお日本で発券された航空券はモントリオール条約が一律で適用され、それ以外はワルソー条約が適用されることが多いです。

<各条約によるロストバゲージの補償内容(損害賠償の上限額)>

  • モントリオール条約の場合 旅客1人あたり1,288SDR*(約19万6,000円)限度に補償
  • ワルソー条約の場合 受託手荷物kgあたり17SDR*(約2,600円)限度に補償

*2020年1月時点のレートにより概算値を算出(1SDR:特別引出権=152.4096円)

したがって100万円もする高級品をスーツケースに入れて紛失しても、航空会社からの賠償金は約19万6,000円までしかおりません。
大切なものは機内に持ち込むなどして、安易に預けないことも大切です。

またワルソー条約やモントリオール条約の場合、航空会社はより高額の賠償限度額を適用することが可能になっています。
航空会社の規定(運送約款)によっては、条約で決まった上限額以上に補償してくれる可能性があるのです。
くわしくは各航空会社の規定を確認してみてください。

航空会社の補償適用条件。手荷物遅延は対象外?

航空会社のロストバゲージ補償が適用されるのは、最終的に預けた手荷物が出てこず、「完全な紛失」と見なされた場合です。

紛失認定される際の条件は航空会社によって異なるため、「何日間」という決まりはありません。おおむね30日程度で紛失認定され、賠償金が支払われるのが一般的です。

ここでは国内の大手航空会社、ANAの補償適用条件を見てみましょう。

<【参考】ANA ロストバゲージの補償適用条件> 以下、一部引用

  • 賠償金がおりるまでの期間 “捜索後も残念ながら手荷物の発見に至らなかった場合、ご到着後30日~45日で弊社国際運送約款に沿って賠償いたします”
  • 損害賠償の請求期限 “手荷物を受け取ることができたであろう日(紛失又は滅失の場合)の翌日から起算して21日以内

上記ANAのように多くの航空会社では、ロストバゲージの際にまず手荷物の捜索を行います。
捜索しても期間内に手荷物が見つらなければロストバゲージとして、期間内に見つかればディレイドバゲージ(手荷物遅延)として処理されます。

つまり、手荷物がなんらかの理由で数日間見つからなくても、すぐにロストバゲージ補償を受けられるわけではないのです。
旅行中にすぐ補償金を手にできるわけではないので、気をつけましょう。

ただし航空会社によってはディレイドバゲージでも、日用品の購入費用などを補償してくれるケースがあります。
ディレイドバゲージの補償有無・補償内容は航空会社によって違います。

ロストバゲージ補償が気になっている方は、ディレイドバゲージの補償対応もあわせて航空会社に確認しておくと安心ですよ。

海外旅行保険の補償内容・適用条件

加入している海外旅行保険の内容によっては、ロストバゲージ(紛失)だけではなく、ディレイドバゲージ(遅延)時にも補償を受けられる可能性があります。

なお航空会社では「空港での手荷物紛失=ロストバゲージ」として補償していますが、海外旅行保険の場合は補償内容が異なるので要注意です。

海外旅行保険で受けられるおもな手荷物補償は、以下のとおりです。

<一般的な海外旅行保険の手荷物補償>

  • 携行品損害補償特約(空港でのロストバゲージを含め、空港外の盗難や破損も補償) 偶発的な事故や盗難などにより、手荷物が破損する・紛失するなどの損失を受けたときの補償(空港での事故に限らず補償される)
  • 航空機寄託手荷物遅延等費用補償特約(空港でのディレイドバゲージを補償) 空港で預けた手荷物の到着が遅れ、生活必需品などの購入費用がかかったときの補償

海外旅行保険で上記いずれかの特約を付帯している場合は、空港内外の手荷物被害や、空港での手荷物遅延の補償を受けられます。
それぞれの一般的な補償内容や保険の適用条件について、以下にまとめました。

<①携行品損害補償特約の一般的な補償内容・適用条件>
適用条件旅行期間中(保険の適用期間中)に偶発的な事故に遭遇し、手荷物が紛失・破損するなどの損害を受けた ※旅先での単なる置き忘れなどによる紛失の場合は、補償対象外になることが多い
補償内容持ち物1つあたり10万円程度を限度に、その時点の持ち物の時価や修理費用が補償される
<②航空機寄託手荷物遅延等費用補償特約の一般的な補償内容・適用条件>
適用条件空港で預けた手荷物が6時間以内に届かず、目的地に到着してから96時間以内に生活必需品などを購入した場合
補償内容1回の遅延につき10万円を限度に、衣類や日用品など旅行時の必需品の購入費用が補償される

※いずれも加入している保険や保険会社により、細かい条件や補償内容は異なる

航空会社でのロストバゲージ補償は空港での紛失に限定されていますが、海外旅行保険の場合はより幅広い補償を用意しているのが特徴です。

クレジットカードの補償内容・適用条件

保有しているクレジットカードの付帯保険内容によっては、ロストバゲージ(紛失)とディレイドバゲージ(遅延)の補償を受けられる可能性があります。

付帯保険の有無はカード会社により違いますが、年会費が有料のカードに付帯しているケースが多いです。

なおクレジットカードの付帯保険内容は、先述した航空会社や海外旅行保険の補償とは内容が異なります。
したがって同じ「保険」という名前がついていても、海外旅行保険を独自で契約する際の補償と同じというわけではありません。

クレジットカードのおもな手荷物補償は、以下のとおりです。

<クレジットカードのおもな手荷物補償>

  • 航空便遅延保険(手荷物紛失費用) 空港で預けた手荷物の紛失により、生活必需品などの購入費用がかかったときの補償
  • 航空便遅延保険(手荷物遅延費用) 空港で預けた手荷物の到着遅れにより、生活必需品などの購入費用がかかったときの補償

※基本的に海外旅行での補償となる。国内旅行で補償を適用するには事前に旅行代金を決済するなど、条件があることが多い。

クレジットカードに上記の「航空便遅延保険」が付帯していれば、ロストバゲージ・ディレイドバゲージ双方の補償を受けられます。
一般的な補償内容と適用条件について、以下にまとめました。

<クレジットカードの航空便遅延保険(手荷物紛失費用)一般的な補償内容・適用条件>
適用条件空港で預けた手荷物が48時間以内に届かず、目的地に到着したあと一定期間内に生活必需品などを購入した場合
補償内容1回の紛失に対し2~3万円程度を限度に、その時点の持ち物の時価や修理費用が補償される
<クレジットカードの航空便遅延保険(手荷物遅延費用)一般的な補償内容・適用条件>
適用条件空港で預けた手荷物が4~6時間以内に届かず、目的地に到着したあと一定期間内に生活必需品などを購入した場合
補償内容1回の遅延1~2万円を限度に、衣類や日用品など旅行時の必需品の購入費用が補償される

※いずれも加入しているクレジットカードやクレジットカード会社により、細かい条件や補償内容は異なる

クレジットカードの付帯保険は、空港で預けた手荷物の紛失・遅延発生から数時間~数日間程度で補償を受けられるのが特徴です。
いずれも数万円程度と少額な補償ですが、それでも旅先での手荷物被害時にはありがたい補償ですよね。

クレジットカードの付帯保険がある方は必ず内容を確認し、せっかくの補償を少しでも活用しましょう。

ロストバゲージ補償に備えるなら海外旅行保険

ロストバゲージ補償に備えるなら海外旅行保険

旅先でのロストバゲージ補償に備えるのなら、海外旅行保険の加入をオススメします。

何故なら航空会社やクレジットカードの付帯保険では、空港での紛失・遅延しか補償されないなどの制限があるからです。

海外旅行保険であれば、

  • 手荷物が遅延したとき
  • 空港外部で手荷物の盗難にあい、紛失したとき
  • 空港外部で事故にまきこまれ、手荷物の一部が壊れたとき

などの補償も受けることができます。

※いずれの補償も「航空機寄託手荷物遅延等費用補償特約」や「携行品損害補償特約」を付けている場合に限る

補償の上限額についても手荷物1個に対して10万円程度あるため、万一の備えとして安心です。

「ロストバゲージに遭遇したときの補償をしっかり備えておきたい」
「ロストバゲージだけではなく、海外旅行中の盗難被害などが不安」
という方は海外旅行保険に加入し、万一のロストバゲージから手荷物の盗難まで、幅広いケースに備えておきましょう。

ロストバゲージを防ぐためにできること

ロストバゲージを防ぐためにできること

旅先でロストバゲージに遭遇した際は、航空会社や保険による補償を受けられます。
とはいえ手荷物をなくしたら、せっかくの旅行なのに気分は台無しですよね。
補償を受けるための手続きで大切な旅行時間を消耗してしまうのも辛いですし、できることならロストバゲージ自体に遭遇したくないものです。

ここではロストバゲージのおもな原因と予防策について解説していきます。
「ロストバゲージが不安」という方は、しっかり読むようにしておいてください。

ロストバゲージの原因と予防策

ロストバゲージの原因については、下記のいくつかの可能性が考えられます。

<ロストバゲージのおもな原因>

  • 手荷物チェックカウンターでのタグ付け忘れや間違い
  • 仕分けやトランジットでの積み込み忘れや降ろし忘れ
  • 他の乗客が間違えて持っていってしまう・もしくは盗難

いずれのケースも、自分のコントロール外で起こっていることがわかります。
したがって、自分でできることはミスを誘発しないための予防しかありません。以下に具体的な予防策の例を挙げておきます。

<ロストバゲージの予防策>

  • 手荷物を預けるときは発行タグを見て、行き先など間違いがないか確認しておく
  • 手荷物の目立つ場所に、必ずネームタグをつけておく
  • 手荷物についている過去のタグは外しておく
ロストバゲージを防ぐには、手荷物を見てすぐに誰のものかわかるよう、明確にしておくことが大切です。 また紛失した際にそなえ、ネームタグには旅先でもつながる連絡先を書いておきましょう。

まとめ

手荷物紛失のロストバゲージ補償とは。航空会社や保険、カードの補償内容まとめ

旅先でロストバゲージに遭遇した場合には、航空会社による補償があります。

ただし航空会社での補償は、手荷物が完全に紛失したと認められた場合のみです。
手荷物の遅延だけでは航空会社からの補償が何もない可能性もあるので、気をつけてください。

旅先でのロストバゲージ被害で困るのは、旅行中に着る衣服や最低限必要な日用品などを、再度購入しなければならないことです。

そのため旅先での手荷物トラブルに備えるのなら、ロストバゲージに限らず手荷物の遅延や盗難など、幅広い補償のある海外旅行保険がオススメです。

なお海外旅行保険加入時は、航空会社やクレジットカードの補償内容をよく確認し、補償の重複に気をつけましょう。

ご紹介した補償内容や適用条件を参考に適切なロストバゲージ補償を備え、安心して旅行を楽しんでくださいね。

⇒海外旅行保険の一覧、詳細はこちら

この記事を書いた人
ニッセンライフニッセンライフ
Will Naviを運営する株式会社ニッセンライフは通販でおなじみのニッセンのグループで、セブン&アイグループ傘下の企業です。 40年以上の豊富な経験と実績をもつ保険代理店です。 ニッセンライフの経験豊富な専門のアドバイザーが、保険でお悩みの点や疑問点などお客様の個々の状況に合わせてサポートいたします。
出典

「紛失[国際線]」(全日本空輸株式会社)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/prepare/baggage/damage_accident/accident.html

「国際運用約款 第19条(A)(損害賠償請求期限)」(全日本空輸株式会社)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/siteinfo/international/conditions-of-carriage/

掲載内容は執筆時点の情報であり、変更される場合があります。
出典に記載されているURLは、執筆時のリンク情報のため、アクセス時に該当ページが存在しない場合があります。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてなブックマーク
トップへ