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子供の海外旅行保険は必要?どうかける?選び方は?

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子供の海外旅行保険は必要?どうかける?選び方は?

最近はLCCの普及から気軽に海外に行けるようになり、長期休みは家族で海外旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか。
その中で「子供の海外旅行保険ってどうしたらいいのだろう?」などの疑問も出てきます。
この記事では子供の海外旅行保険の必要性、かけ方、選ぶ際のポイントについてわかりやすく解説します。

子供にも海外旅行保険が必要な理由

ケガや病気、物を壊すリスク

子供は、大人よりも免疫力や体力が弱く、病気になるリスクが高いです。さらに、海外旅行では飛行機による長時間移動や食生活、環境の違いもともなって病気になるリスクがより高くなります。
厚生労働省「平成29(2017)年 患者調査」によると、0~14歳の子供の中でもっとも多かった病気は「呼吸系の疾患」で、27万人以上が受診しています。腸管感染症やウイルス性疾患などを含む感染症および寄生虫症での受診も少なくなく、約4万3,900人が病院にかかりました。
加えて、一般的に子供は大人よりもケガをするリスクが高く、不注意による携行品の紛失や、ホテルや観光地の設備・備品を壊してしまうリスクも考えられます。

海外での医療費用

海外でケガや病気になり医療機関を受診した場合、日本の国民健康保険が適用されず全額自己負担になり、医療費用が高額になることがあります。たとえば、アメリカでの交通事故によって右手を骨折し、手術後5日間入院したケースでは、約229万円が請求されました。このような高額な医療費用を補償するためにも海外旅行保険は必要なのです。

海外の医療システム

さらに、海外の病院ではシステムや言語の違いによって医療を受けにくくなることがあります。
たとえば、欧米諸国の場合の医療費用システムは自由診療であり、診察は通常予約制です。
医師も一般医と専門医にわかれており、一般医が一度診療し対処できない場合に専門医を紹介する形になっています。
また、言語の違いにより、自身の症状を伝えることができず、適切な治療を受けられないケースもあるでしょう。
加えて、国によって治療の前に医療費用を支払う必要があります。たとえば、インドでは事前支払いシステムを採用しているため、事前に医療費用を支払うことができなかった場合、医療サービスを受けることができません。
しかし、海外旅行保険に加入しておくことで、日本語対応の病院の斡旋や、翻訳サービス、病院の予約、キャッシュレス治療などのサービスを受けることができます。

海外旅行保険の特徴

海外旅行保険は、海外旅行中のケガや病気、事故を対象とした保険になります。保険期間は旅行の期間(留学・海外赴任に合わせた長期タイプもあり)であり、支払いは契約した保険金額範囲内で実際にかかった費用が支払われる「実損払」方式を採用しています。また、海外旅行で役立つ特約がついている場合もあります。

ケガや病気をした場合

旅行先で入院もしくは手術をした場合、実際にかかった費用、病人・遺体の搬送にかかる費用、病気やケガで後遺症が残った場合に保険金が支払われます。
ただし、歯科治療は対象外となるため注意が必要です。

賠償責任が問われる場合

旅行先で、旅行期間中に事故が起こり、他人の物を壊した場合に、損害賠償金および費用の合計金額が支払われます。
たとえば、ウィンドウショッピングの際に商品を落として割ってしまった場合や、レンタルしていたWi-Fi機器を壊してしまったなどの場合にこの保険が適用されます。
ただし、故意にモノを壊してしまった場合は保険対象外になるなど、補償されないこともあります。 

携行品や交通機関のトラブルに合った場合

旅行中に自分の所有物、もしくは他人から無償で借りている携行品が、火災・盗難・破損などの事故により損害を受けときに保険金を受け取れる補償です。また、飛行機の欠航や遅延により予定外に発生した宿泊費・飲食代などもカバーされます。
ただし、置き忘れや紛失の場合は補償されません。また、通貨や小切手、クレジットカードなど現金に該当するものは盗難補償の対象外です。

付帯サービス

海外旅行保険には、無料の付帯サービスがあります。代表的なものとしては、電話サポートがあげられます。基本的に24時間365日、日本語で対応。通訳、病院の紹介、航空券・宿泊施設の紹介などのサービスを受けられます。

子供のための海外旅行保険の選び方

子供が単独で海外に行く場合を除いて、ほとんどの家庭は親と子供が一緒に海外旅行をするのではないでしょうか。その場合、まず親が海外旅行保険に加入し、その後子供の海外旅行保険を検討するといいでしょう。下の図のフローチャートにしたがって、自分に合った保険を探してみましょう。

子供のための海外旅行保険の選び方

家族まとめて加入(ファミリープラン)

ファミリープランとは、2人以上の家族がまとめて加入する海外旅行保険です。損害賠償責任や携行品損害などの一部の補償を家族で共有することで、保険料を安くした保険です。そのため、個々で保険に加入するよりも保険料を抑えられることが最大の特徴となっています。

ファミリープランが適用される家族の範囲は、基本的に本人(契約者)の配偶者とその親族になります。同居している親族または別居の未婚の子が対象となるため、離れて暮らしている親族は範囲外になります。
また、保険会社によって申し込める人数や共有する補償も異なるため、しっかり確認しましょう。

クレジットカードに付帯している海外旅行保険を利用する

クレジットカードには特典として海外旅行保険がついているものがあり、利用条件を満たせば年会費などがかからない場合、実質無料で利用できるのが最大のメリットです。
補償対象者は、原則カードの契約者本人のみですが、家族特約の付加や家族カードを発行することで、配偶者や親族も補償されるようになります。

家族特約とは、カード契約者本人の家族の分の保険もカバーしてくれる保険の特約のことです。
家族特約は、一般的なクレジットカードについていることは少なく、ゴールドカードについていることが多くなっています。

家族カードとは、安定した収入のある本会員(最初にクレジットカードを契約した人)がいれば、家族カードを発行することでその家族もクレジットカードを利用できるサービスのことです。
家族カードであればカードの契約者が同行しない旅行であっても、海外旅行保険を利用できます。
また、原則19歳未満の人はクレジットカードを発行することができませんが、家族カードであれば例外として、15歳以上の子供が海外留学するなどの場合には、発行することができます。

子供単独で加入(バラ掛け)

ファミリープランがない、家族特約もついていない、もしくは子供だけ海外に行くという場合は子供単独で海外旅行保険に加入する必要があります。
家族の中で子供だけが海外に行くというケースは、学校の修学旅行や海外留学などが考えられます。
学校行事で海外に行く場合は、まず学校が団体で加入する海外旅行保険があるかどうかを確認しましょう。学校が加入した海外旅行保険と、個人で加入した海外旅行保険の補償内容が重複していた場合、入っていた分だけ多く受け取れるというわけではないので、もったいないです。

もし、学校で保険に加入していない場合や、子供が一人で海外留学に行くなどの場合は、子供単独で海外旅行保険に加入することを検討しましょう。
子供を単独で加入させる場合は、契約者を親に、被保険者(補償の対象となる方)を子供に設定することが一般的です。未成年者が海外旅行保険の契約者となることはできません。

また、単独加入の場合、おなかを壊しやすい、不注意でものをよく無くすなど子供の特徴に合わせて補償内容を変更することもできます。

保険を選ぶ際のポイント

子供の海外旅行保険を選ぶ際のポイント

保険期間

クレジットカード付帯の海外旅行保険の海外旅行保険を利用する場合、保険期間(補償する期間)は一般的に90日までとなっており、長期間の旅行や留学では日数が足りないということがあるでしょう。
その場合、任意加入の海外旅行保険には留学用など長期滞在にも対応できる商品があります。
海外旅行保険を検討するときは、補償内容はもちろん保険期間が適切かどうかもしっかり確認しておきましょう。

持病・既往症がある場合

小さい子供の場合、よく風邪をひくことや喘息であるということもあるでしょう。
海外旅行保険にも告知事項があり、病気で投薬治療中・定期的に通院をしているなどの場合、申し込みできない商品、その病気に関しては補償しないという条件で申し込みできる商品などさまざまです。

一部の保険会社の商品は、保険期間は31日以内の観光目的であること、郵送や対面のみで申込手続きを行う必要があるなどといった条件を満たせば、持病も補償対象になるものもあります。

子供一人ひとりにあわせてどんな補償が必要なのかを考慮し、商品を選びましょう。

歯科治療が必要になった場合

治療・救援費用補償がついていても、歯科治療については原則補償の対象外になっていますが、歯科治療の内容や特約を付加しているかどうかによって、補償される場合があります。

1つ目は、「急激」・「偶然」・「外来」の状況で、歯に損害が発生した場合です。
子供が走り回って転倒し歯を折ってしまった場合や、スポーツやアクティビティをしていて歯を折ってしまったなど、予測・回避できず歯を折った原因が歯周病などの病気が原因ではない場合は補償対象になる可能性があります。

2つ目は、緊急歯科治療費用や歯科治療費用の特約を付けている場合です。
緊急歯科治療費用は、急激な歯の痛みや苦痛を一時的に除去・緩和するための応急治療を受けた場合に補償されます。
歯科治療費用は、保険加入期間中に歯科疾病を発病し、加入してから90日を経過した日の翌日以降に歯科医師による歯科治療を開始した場合に補償されます。

この2つの特約は付加できる条件があることと、保険会社によって補償内容が異なるので、検討するときはしっかり内容を確認してから申し込みするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?子供の海外旅行保険を検討するときに重要なポイントは3つです。

  • 子供は大人より病気やケガのリスクが高い
  • 海外旅行保険にはファミリープランがある
  • クレジットカード付帯保険には家族特約があるが、ゴールドカードにしかついていない場合が多い

どれだけ気を付けていても、環境が変われば体調を崩すことや、旅行先ではしゃいでケガをしてしまうということは子供に限らず大人でも可能性はあります。
楽しい海外旅行がトラブルで大変だった思い出にならないためにも、しっかり補償を準備しておきましょう。

⇒自分の家族にピッタリの海外旅行保険を探す

この記事を書いた人
ニッセンライフニッセンライフ
Will Naviを運営する株式会社ニッセンライフは通販でおなじみのニッセンのグループで、セブン&アイグループ傘下の企業です。 40年以上の豊富な経験と実績をもつ保険代理店です。 ニッセンライフの経験豊富な専門のアドバイザーが、保険でお悩みの点や疑問点などお客様の個々の状況に合わせてサポートいたします。
出典

「平成29(2017)年 患者調査 23ページ」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/toukei.pdf

「新・海外旅行保険【off!(オフ)】補償内容 お支払事例」(損保ジャパン株式会社)
https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/leisure/off/sche/cure/

「在外教育施設派遣教員安全対策資料 第3章 海外で良い医療を受けるために」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/07/05/1293206_5.pdf

「世界の医療事情 インド 衛生・医療事情一般」(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/india.html

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