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犬やネコ以外でもペット保険に入れるの?小動物が加入できるペット保険を紹介します!

  • 更新日:

    (公開日:2021/03/22)

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犬やネコ以外でもペット保険に入れるの?小動物が加入できるペット保険を紹介します!

うさぎやハムスター、フェレットなど、犬・ネコ以外にもペットとして人気な小動物はたくさんあります。
そして、ペットも生き物なので、当然病気やケガの心配があるでしょう。

そこで、今回は代表的な小動物をいくつかピックアップし、どのようなケガ・病気をしやすいのか、そして小動物が加入できるペット保険についても紹介します!

小動物が加入できるペット保険は限られている!?

実をいうとペット保険は犬・猫が対象のものが大多数で、その他の動物が加入できるペット保険は多くありません。

そして「小動物向けのペット保険」と一口に言っても、保険会社によって加入できる小動物の種類には差があります。

具体的な内容に入る前に、まずは「小動物」が何を指すのかを整理しましょう。

小動物の定義

「小動物」という言葉に明確な定義はなく、場面に応じて「小動物」が指す内容は異なってくるようです。

たとえば、「手のひらサイズの動物」や、「畜産動物などの大動物以外で、ペットとなる動物」など、さまざまなとらえ方があります。

では、ペット保険業界における「小動物」とは何を指すのでしょうか?

ペット保険では、犬・猫以外の小さな動物を「小動物」としているようですが、保険に加入できる種類は保険会社によって異なります。
たとえば、ニッセンライフが取り扱っている2社の場合、加入できる小動物は以下の通りです。

商品名 アニコム損保のペット保険
どうぶつ健保「ふぁみりぃ」
プリズムペット
うさぎ等小動物プラン
うさぎ 0~3歳11か月 生後0日~満11歳未満
フェレット 0~3歳11か月 生後0日~満5歳未満
チンチラ・デグー 生後0日~満5歳未満
ハリネズミ・リス・
モモンガ・プレーリードッグ
生後0日~満4歳未満
モルモット 生後0日~満3歳未満
ハムスター 生後0日~満2歳未満
2023年5月20日現在

当記事では、この中からうさぎ・フェレット・ハムスターについて、かかりやすい疾患(ケガ・病気など)や、治療費がどのくらいかかるのかなどについて詳しく解説します。

「うさぎ」がかかりやすい疾患と診療費

「うさぎ」がかかりやすい疾患と診療費

うさぎは、環境の変化や室温・湿度の変化に敏感で、病気やケガで痛みを感じていても外見からはわからないように隠そうとする習性があるようです。
震えていたり、普段と様子が違う場合には、早く見つけて対処してあげたいですね。

うさぎに多く見られる疾患として、消化器系の疾患や皮膚疾患、眼の疾患が挙げられます。

疾患の例 特徴
消化管うっ滞
(胃腸うっ滞)
ウサギ消化器症候群(RGIS)ともいわれ、胃や腸の動きが悪くなり、飲み込んだものが消化できずに詰まり、胃液やガスなどが溜まる病気です。食欲がなくなり栄養不良になります。また、便が小さくなる・量が少なくなる、お腹が張って元気がないような状態も見られます。ガスがたまっていると、痛みでショック死してしまうことも。

原因は、ストレスや歯科疾患などからくる食欲低下や繊維質不足、飲み込んだ毛が体内で毛玉を作ることなどが考えられているようです。

治療法は原因や症状により異なりますが、食餌療法、点滴や投薬、マッサージなどの内科的治療、場合によっては全身麻酔による手術を行うようです。
湿性皮膚炎 うさぎの皮膚が湿った状態が継続することで起こる細菌性の皮膚炎です。皮膚が赤くなる、脱毛などの症状などが見られます。
よく発生するのは、よだれで濡れる口の周り、涙で濡れる目の周りです。

治療法は、消毒薬や抗生物質で行うことが多いようですが、あわせてその原因となる不正咬合や結膜炎の治療も大切です。
鼻涙管閉そく症 眼の内側と鼻をつなぐ管(鼻涙管)が、細菌等の感染によって炎症を起こし詰まる症状をいいます。鼻涙管は鼻に涙を流す排出路になっているので、管がつまると眼から涙があふれてしまい、涙目や目ヤニが目立つようになります。また、あふれた涙で涙ヤケを起こして目の周りの皮膚が赤くなったり脱毛したりします。

治療法は、投薬や点眼、鼻涙管の洗浄です。管の途中には歯の根元と近い部分があり、歯牙の疾患で鼻涙管が押されて詰まることもあるので、その場合は歯牙の治療も必要になります。

うさぎの年間診療費

アニコムの『家庭どうぶつ白書2019』によると、疾患で請求のあったうさぎ1頭あたりの年間診療費(0~6歳平均)は32,118円*1ですが、疾患や年齢によっても変わってきます。同じ疾患でも、年齢が高くなるほど診療費は高額になる傾向にあるようです。

うさぎに多く見られる消化系の疾患の場合、年間診療費の平均は1~2歳で23,495円、5~6歳では約43,348円となっています。*2
なお、入院や手術を伴う治療の場合は、さらに高額になることもあります。

「フェレット」がかかりやすい疾患と治療費

「フェレット」がかかりやすい疾患と治療費

フェレットは成長スピードが速く、加齢による病気が多いと言われています。また、他の動物に比べて腫瘍の病気にかかりやすいようですから、日ごろのケアが大切です。

フェレットに多く見られる疾患として、内分泌疾患や消化器疾患、皮膚疾患が挙げられます。

疾患の例 特徴
インスリノーマ インスリンは、脾臓で分泌される血糖値を下げるホルモンのこと。このインスリンをつくる膵臓の一部の細胞が腫瘍化する病気で、中~高齢のフェレットによく見られます。発症するとインスリンが過剰に分泌されるようになり、血糖値が低下し、場合によっては死に至ることもあります。元気がなくなる、泡を吐く、後肢のふらつきなどが見られます。また、血糖値の低下が進行すると、全身性のけいれん発作や昏睡などが起こります。

外科的治療により腫瘍を取り除き、併せて内科的治療として投薬や食餌療法を行うことが一般的なようですが、高齢や健康状態により内科的治療のみとすることもあるようです。
副腎腫瘍 腎臓の近くに左右1つずつある副腎に腫瘍ができる病気です。フェレットでもっともかかりやすい腫瘍の1つで、特に約4歳以上の中高齢のフェレットによく見られると言われています。

腫瘍から分泌されるホルモンの影響で、左右両側の脱毛、尿道が詰まることによる排尿障害、貧血などの症状が見られます。

副腎の片側だけの腫瘍であれば外科的に副腎を摘出することがありますが、両側の場合や健康状態などで外科的治療ができない場合は、ホルモン剤を定期的に注射するなど内科的治療を行います。
耳ダニ症 耳アカやリンパ液をエサとするミミヒゼンダニ(耳ダニ)が寄生することで発症します。耳ダニが寄生している動物と接触することで感染します。発症すると外耳炎を引き起こし、激しいかゆみで頭を振ったり、後ろ足で耳をひっかいたりします。また、通常は茶色い耳アカが、真っ黒で量が多いことが特徴です。

耳ダニが確認されたら、耳をきれいにして薬でダニを駆除しますが、卵には薬が効かないため、期間をあけて複数回の処置が必要となります。

フェレットの年間診療費

アニコムの『家庭どうぶつ白書2019』によると、疾患で請求のあったフェレット1頭あたりの年間診療費(0~6歳平均)は67,865円*3、となっています。

フェレットもうさぎ同様、同じ疾患でも、年齢が高くほど診療費も高額になる傾向があるようです。
フェレットに多く見られるインスリノーマや副腎腫瘍など内分泌疾患の場合、年間診療費の平均は3~4歳で86,709円、5~6歳で119,572円と、皮膚疾患(3~4歳:16,413円、5~6歳:33,129円)と比べて高額になっています。*4
病状により治療が長引けば、さらに費用はかかることもあります。

「ハムスター」がかかりやすい疾患と治療費

「ハムスター」がかかりやすい疾患と治療費

ハムスターは、非常にデリケートでストレスを感じやすい動物です。
部屋の温度や湿度に影響を受けやすく、隠しておいたエサが腐敗したのに気づかず食べてしまい、病気にかかることもあります。

また、もともとハムスターやネズミなどの「げっ歯類」の動物は、自然界では猫の捕食の対象であるため、自身の弱った姿を見せないような性質があるようです。

疾患の例 特徴
不正咬合
(ふせいこうごう)
ハムスターの口の上下には4本の「切歯」があり、生涯伸び続けます。切歯が伸びすぎたり不均等になったりすることを不正咬合といいます。通常は、上下の歯同士が擦れて適度に削られますが、噛み合わせがずれると、歯がどんどん伸びてしまい口の中を傷つけてしまいます。その痛みで食事がとれなくなることや、出血や炎症を引き起こすこともあります。

治療法は、定期的に伸びた切歯を切るか、症状がひどい場合は抜歯をするようです。一度、不正咬合になると治らないので定期的な処置が必要となります。
ニキビダニ 毛包虫症(もうほうちゅうしょう)とも呼ばれ、毛包虫(ニキビダニ)が皮膚に寄生することで、脱毛や発疹などの症状を引き起こすことがあります。もともと毛穴の奥に潜んでいたダニがストレスや免疫力が落ちているときに活発化し症状がでるようです。

治療法は、ダニを駆除する薬の投与と、肝臓病や栄養障害など免疫力が落ちた原因に応じた治療を施すことが多いようです。
ウェットテイル 下痢によって肛門や尻尾付近が濡れている状態をいいます。ひどい場合は下半身がずぶぬれに見えるようなこともあるようです。ストレスや細菌、ウイルスの感染などが原因だと考えられている消化器病で、増殖性回腸炎または伝染性回腸炎といい、重篤化して衰弱しやすく、場合によっては死に至ることもあるようです。

治療法は、抗生物質の投与、下痢による脱水状態を改善する点滴などが行われます。

ハムスターの年間診療費

アニコムの『家庭どうぶつ白書2019』によると、疾患で請求のあったハムスター1頭あたりの年間診療費(全年齢平均)は9,753円*5となっています。

一般的な犬や猫の診療費よりは割安であるという口コミも見られ、うさぎやフェレットと比べると診療費は比較的安価に見えますが、ハムスターを診察してくれる病院は、全国平均で20.6%とうさぎ(59.9%)やフェレット(43.3%)と比較すると低い*6ので、万一に備えて診てくれる獣医さんを探しておきましょう。

また、ハムスターもうさぎのようにストレスに弱く、また弱った姿を見せないという性質上、気づかぬうちに手術が必要な状態に陥っていることもありますので、日頃からコミュニケーションをとって早く病気に気づいてあげましょう。

小動物が加入できるペット保険とは!?

ペット保険は犬・猫が対象のものがほとんどで、小動物でも加入できる商品は限られています。

当記事の最初の項目「小動物が加入できるペット保険は限られている!?」で、保険会社により加入できる小動物や加入できる年齢が異なることを説明しました。また、同じ保険会社でも加入するプランによって補償の範囲や限度額、付帯サービスにも違いがあります。

ニッセンライフでは、小動物が加入できるペット保険を複数取り扱っていますので、補償内容や保険料などをチェックしてみてください。
⇒ペット保険の一覧、詳細はこちら

小動物は、犬や猫と比べ保険に加入できる年齢の上限が低いので、新たに家族の一員として迎える際に、ペット保険の加入を考えてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、うさぎ・フェレット・ハムスターの疾患と治療費の目安、加入できるペット保険について解説してきました。

ストレスに弱く、デリケートな動物ですから、病気にならないように日頃のケアが大切です。また、早く身体の不調に気づいて対処してあげたいものです。
動物の治療は高額になりがちですから、安心して治療できるようペット保険に入っておくことをおすすめします。
ペットは大事な家族の一員です、愛情と責任をもって育てましょう。

ニッセンライフのペット保険見積もり比較サイトでは、複数の保険会社の商品を取り扱っており、ネットでのお申し込みが可能です。
ペットの種類、品種・体重、年齢を選択することで保険料や補償内容をまとめて比較できる、見積もりツールも用意しています。

⇒ペット保険の一覧、詳細はこちら

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この記事を書いた人
ニッセンライフニッセンライフ
Will Naviを運営する株式会社ニッセンライフは通販でおなじみのニッセンのグループで、セブン&アイグループ傘下の企業です。 40年以上の豊富な経験と実績をもつ保険代理店です。 ニッセンライフの経験豊富な専門のアドバイザーが、保険でお悩みの点や疑問点などお客様の個々の状況に合わせてサポートいたします。
出典

「家庭どうぶつ白書2019」(アニコム損害保険株式会社)
*1「2-19 うさぎの年齢別の年間診療費(1頭あたり)」

2017年4月1日~2018年3月31日までの間に、アニコム損保の保険契約を開始したうさぎ(0~6歳、男の子・女の子)において、各疾患で請求のあった個体の年齢別の診療費を集計した。

*2「2-21 うさぎの疾患別・年齢別年間治療費(1頭あたり)」
*3「2-22 フェレットの年齢別の年間診療費(1頭あたり)」

2017年4月1日~2018年3月31日までの間に、アニコム損保の保険契約を開始したフェレット(0~6歳、男の子・女の子)において、各疾患で請求のあった個体の診療費を集計した。

*4「2-23 フェレットの疾患別・年齢別年間治療費(1頭あたり)」
*5「4-11 ハムスターの疾病別・年齢別の年間診療費(1頭あたり)」
*6「4-19 エキゾチックアニマルの地域別の保険対応病院数」
https://www.anicom-page.com/hakusho/

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