生命保険ってどんな保険?加入率は?貯蓄との違いを詳しく解説

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生命保険ってどんな保険?加入率は?貯蓄との違いを詳しく解説

8割以上の人が加入しているという「生命保険」。

死亡した場合や病気やケガなど不測の事態に備えて、経済的な負担を軽減するために備える保険ですが、いくつも種類があり、それぞれどのような特徴があるのかはわからない部分も多くありますよね。

今回は、生命保険の基礎知識をご紹介するとともに子育て世代の生命保険加入率や、加入しなかった場合の対策法などを解説していきます。

生命保険ってなにが保障されるの?


生命保険に加入することにより、どのようなことが保障されるのかご紹介していきましょう。

生命保険は一般的に死亡の際に保障される保険

生命保険は、人を対象とした保険であり、被保険者に万が一のことがあった場合に、生命保険は活用されます。

生命保険には、死亡保険・医療保険・介護保険などの種類があります。

その中でも死亡保険は、保険の対象になっている人が死亡したり、高度障害状態になったりした場合に保険金が支給されます。
死亡保険は主に3種類あり、定期保険、終身保険、養老保険があります。

定期保険は、保険期間があらかじめ決められた保険で、満期を迎えると保障は終了します。
また、解約時の解約返戻金や満期時にもらえる満期保険金などがない、掛け捨てタイプの保険になります。
貯蓄性のある保険と比較すると保険料が割安になっています。

終身保険は、被保険者の万が一に備えながら、将来の貯蓄としても利用できる死亡保険です。
死亡時や高度障害時には保険金を受け取ることができ、解約時には解約返戻金もあります。
その名のとおり、一生涯を通じて保障される死亡保険なので、お墓代やお葬式の費用の備えとして役立つでしょう。
また子供の学費や住宅準備金、老後の資金として利用することもできます。

養老保険も、被保険者の万が一にも備えながら、将来の貯蓄として利用できる生命保険です。
保障内容は死亡保障と高度障害保障で、満期とともに保障は終了し、満期保険金を受け取ることが可能な保険です。
途中で解約した場合にも解約返戻金が戻ってきます。

保険料の払い方は全期払と短期払の2種類がある


保険料の払い方には、全期払と短期払の2種類があります。
全期払は、保険期間と払込期間が一致した払い方です。
全期払の中でも、終身保険や終身年金のように一生涯保障が続くものについては、終身払と呼びます。
短期払は、保険期間よりも払込期間が短い払い方になります。

例えば終身保険を例にとると、終身払は、月々の料金が短期払と比較すると安くなります。
一方、長生きをすればするほど、保障は継続されるので払込保険料の総額は多くなります。

短期払は、保険料の払込金額が決まっており、払い込んだあとも保障が継続されます。
しかし、月々の保険料は終身払と比較して割高になります。

最近では、結婚や出産など人生におけるライフイベントの際に保険の見直しをされる場合も多いかもしれません。
その場合、将来的に乗り換えなどを検討する予定なら月々の保険料が安い「終身払」にしておくとよいでしょう。
老後は保障だけが残るようにしておきたい場合は「短期払」がおすすめです。

加入する際には、加入後にどうしていきたいのかも含めて選択していくとよいでしょう。

生命保険はどのくらいの人が加入しているの?


世界的に見ても、日本人は保険が好きだといわれていますが、どの程度の加入率なのかを解説していきます。

生命保険の加入率はなんと88.7%!


公益財団法人 生命保険文化センターの「平成30(2018)年 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」によると、生命保険の世帯加入率は88.7%という結果になっています。なかでも、民間の保険加入率は79.1%となっており、前回の調査よりも若干アップしています。

年代別で見てみると、29歳以下の若年層の世帯加入率は、72.2%と前回(平成27(2015)年)より8.4%も上昇しています。29歳以下の若年層は平成21年から増加傾向にあり、若いうちから意識を持って将来の備えをはじめている人が増えているようです。

また、世帯単位で見た死亡保険金額の平均は、2,255万円であり、年間の払い込み保険料は38.2万円という結果になっています。死亡保険金額の平均は減少傾向にあります。

生命保険に加入していない人はどんな方法で備えているの?


生命保険に加入する目的の一つに、遺族の生活保障が挙げられるでしょう。皆さんはどの程度備えをしているのでしょうか。

まず、生命保険に加入していなくても、公的保障として医療費用の自己負担額が一定以上にならないようにする「高額療養費制度」を利用することができます。被保険者が国民年金や厚生年金に加入をしている場合は、その被保険者が死亡した際には、生計をともにしていた家族に対して「遺族基礎年金」や「遺族厚生年金」が支払われることになります。

では、公的保障に対してどのような印象をもっているのでしょうか。公益財団法人 生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査<速報版>」によると、万が一のことがあった場合に、公的保障だけでは不安を感じている人は67.6%になり、遺族の日常生活の資金の不足や不十分という理由で死亡保障に加入しています。

その割合は、「生命保険」が63.1%と最も高く、次に「預貯金」が36.5%と続いています。また、死亡保障の金額の平均は全体で1,261万円、男性で1,866万円、女性で801万円となっています。

これらの現実を踏まえて、生命保険に加入するのか、預貯金を増やしていくのかどうか、ご自身に合った対策を検討していきましょう。

生命保険に入らなかった場合はどうなる?



約2割弱の人は、生命保険に加入をしていませんが、その場合はどのようなことが起こるのか、解説していきましょう。

貯蓄と生命保険の違いを理解しよう



生命保険に加入をしなくても、一定数の預貯金があれば大丈夫、と思う方も多いかもしれません。預貯金は年々増えていくので、右肩上がりの三角形の形を描いていきます。しかし、貯蓄が一定数になる前に、万が一のことが起こったとしたら、場合によっては資金が足りないことも考えられます。

それに対して生命保険は、加入当初からいつの時点で万が一のことがあったとしても、一定の保障額が得られるようになっており、四角形の形を描いています。

このように保険はいつどんなときでも、何かあった場合には大きな保障が得られるような仕組みになっているのです。

万が一のときにはいくら必要?目的別による資金の目安額


生命保険に入らなかった場合は、ある程度の資金が必要になりますが、実際にはどの程度の額が必要になるでしょうか。

お葬式代としての資金額は、その内容にもよりますが、葬儀の平均費用は150万円~200万円程度必要と考えられています。

また、残された遺族の生活保障となると各家庭で金額は異なりますので、平均的な金額はわかりません。一般的なファミリータイプで4人家族の場合ですと、1か月の生活費に、将来必要になる子供の教育費を上乗せした金額が毎月の生活費の目安になるでしょう。その生活費を用意できない場合は、生命保険に加入したほうが安心です。

こんな人は生命保険に加入したほうがよい!


それでは生命保険に加入したほうがいい場合はどのような人でしょうか。

被保険者が死亡しても、残された家族が十分に生活していけるほどの預貯金がない、入院をした際の医療費が準備できない、貯蓄がない場合は、生命保険に加入しておくべきでしょう。このような状況にある場合は、万が一の場合に備えて生命保険に加入し、もしもの際に資金を調達できるようにしておくと安心です。

年齢ごとの生命保険の備え方をご紹介



それでは、年齢別に生命保険の備え方をご紹介していきます。

新社会人・独身の場合


社会に出たばかりの新社会人や、独身の場合は、まだ若いので基本的には自分自身の病気やケガに備える保険やお葬式の費用を捻出できる保険への加入をおすすめします。

お葬式代の費用は大体200万円前後になりますので、その程度の保障ができればいいでしょう。これから結婚などのライフステージを迎えた場合、保険を見直すことがあることも考慮していきましょう。「医療保険」や「定期保険」への加入をおすすめします。

新婚夫婦の場合


次のライフステージの変化のときは、結婚のタイミングでしょう。結婚をすると家族が増えますので、保険も充実させる必要性があります。もし、どちらかに万が一のことがあったとしても生活を維持していけるような保険である「定期保険」「養老保険」の加入をおすすめします。

主に稼いでいるのが旦那さんの場合、妻の死亡保障はあまり多く考えなくてよいと思う場合も多いようですが、実際は出費はかさみます。妻が家事のほとんどを行っている場合が多いので、その場合、家事代行サービスに依頼することや、食事は外食などになり、生活費の出費が増えるケースがあるからです。

新婚夫婦の保険の備え方について詳しくはこちらの記事もオススメです。

子供が生まれたとき


結婚をして子供が生まれた場合は、家族の生活を守るために入る保険の加入をおすすめします。夫婦の死亡保障は当然ですが、子供の教育費をまかなうような保険が必要になります。「定期保険」「養老保険」などもあわせて加入することをおすすめします。

子供が生まれて独立するまでは、家族の生活保障、子供の教育・進学資金など何かと費用がかさむ時期になりますので、保険に加入することで万が一のときに備えることをおすすめします。

子供が生まれたときの保険の備え方について詳しくはこちらの記事もオススメです。

子供が独立したとき


子供が成長して独立すると、夫婦だけの生活スタイルにまた戻ります。自分の葬儀費用や病気やケガに備えるための保険として「終身保険」や「医療保険」の加入をおすすめします。

子供が独立したときの保険の備え方について詳しくはこちらの記事もオススメです。

ライフステージに合った保険に加入することが大切!



生命保険に加入する際には、被保険者に万が一のことがあった場合に、遺族がどの程度の資金が必要になるのかを考慮しながら選んでいきましょう。

また、人生にはさまざまなイベントがあり、ライフステージに合った保険を選択していくことが、非常に大切になります。たとえば、子供がいる場合と独立した後では必要なお金も変わってくるでしょう。

ライフステージごとに、保険を再考しながら必要な保険を選択し、万が一のときにも遺族が困らないような安心を手に入れておきましょう。

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出典


「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(公益財団法人 生命保険文化センター)
https://www.jili.or.jp/press/pdf/press_180914.pdf

「令和元年度 生活保障に関する調査<速報版>」(公益財団法人 生命保険文化センター)
https://www.jili.or.jp/research/report/pdf/r1hosho.pdf

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