医療保険の終身ってなに?定期型との違いや特徴が気になる!

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    (公開日:2020/01/09)

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医療保険の終身ってなに?定期型との違いや特徴が気になる!

はじめて医療保険を検討する人の中には、医療保険がどんな保障をしてくれるのかわからない、という人も多いかと思います。
医療保険は、病気やケガの治療にかかる費用の負担を軽減してくれるもの。しかしその中でも、実はいろいろな種類があります。

今回は、医療保険に加入しようか悩んでいる方に向けて、医療保険の終身型と定期型の違い、メリット・デメリットを解説します。選ぶポイントも押さえているので、ぜひ参考にしてください。

医療保険の基礎を知りたい方は
医療保険って一体何?どんなメリットがあるのかご紹介!

「終身か定期か」は、医療保険の分類方法の1つ

医療保険にはさまざまな種類がありますが、いくつかの分類方法があります。
そのうちの一つ、保険期間で分類してみると、定期型と終身型に分類できます。

保険期間が一定の期間で終わるのが定期医療保険で、一生涯に渡って保障されるのが終身医療保険です。

ほかにも貯蓄性の有無で分類すれば、掛け捨て型と貯蓄型に分けられます。
医療保険への加入を検討している場合、これらの分類方法で医療保険の特徴を知り、自分のライフプランに合った保険を見つける必要があります。


医療保険は定期より終身がいい?それぞれのメリット・デメリット


ここからは医療保険の終身型と定期型の違いに注目し、メリットとデメリットについて解説していきます。

終身型・定期型の違いは保険期間と保険料!

まず、医療保険の定期型と終身型では保険期間や保険料が異なります。
定期型は一定期間を保障する保険で、保険期間が10年や15年などの年満了と、60歳や70歳などの歳満了があります。

年満了の場合、満期を迎えると更新できますが、更新時は加入時より保険料が上がっていく仕組みになっています。これは、年齢が上がるとともに病気にかかるリスクが高くなるからです。

それに対して終身型の医療保険は、解約しない限り一生涯保障される保険です。加入当初から保険料はずっと変わりませんが、一生涯の保障となるため、定期型に比べて月々の保険料が高くなる傾向にあります。
若いうちに保険に加入すれば、比較的安い保険料で一生涯をカバーできることが最大の特徴といえます。

終身型も定期型も、商品のほとんどが掛け捨てのタイプになっています。

終身型でも一生涯保険料を払うとは限らない

保険料を一生払うかどうかで終身型と定期型に分けられると考える人もいますが、厳密には違います。実は保障が一生涯続く終身型であっても、保険料の払い込みが一生続くとは限らないのです。

医療保険の終身型では、保険料を終身払にするか短期払にするかを選択できます。

終身払とは、一生涯保険料を払い続ける方法です。
メリットしては、月々の保険料が抑えられるという点。
しかしずっと保険料を払い続けなければならないため、長く生きるほど保険料が負担になってくる可能性があります。

一方、医療保険の終身型の短期払とは、60歳や65歳までに保険料を払い終わり、一生涯保障されるという方法です。
定年後の年金収入などから保険料を支払わずにすむというメリットがあります。
その代わり月々の保険料は終身払に比べて高くなるため、払い込みが終わるまでの負担は大きくなることがあります。

もし終身型にするなら、終身払と短期払のどちらが自分のライフプランに合っているのかを、検討する必要があります。

終身型医療保険にするなら注意したいこと

終身型の医療保険にする場合、押さえておきたいポイントがあります。

終身型の特長は、保障や保険料が変わらずに加入し続けられるところです。しかし年齢の経過とともに必要な保障は変わりますし、結婚・出産などでライフスタイルが変わることも考えられます。

一生涯を保障する終身型の場合は、ライフプランが変わっても払い続けられる保険料に設定する必要があるのです。

具体的にみていきましょう。

入院給付金の日額や限度日数

定期型に比べて月々の保険料が高くなりやすい終身型でも、保障内容で保険料の負担を抑えることができます。

とくに、医療保険の保障のベースとなっている入院給付金は、支払限度日数がポイントです。支払限度日数とは1回の入院あたりに保障可能な期間のことで、支払限度日数が長ければ長いほど保険料が高くなる傾向があります。

最近では医療技術の進歩や公費による医療費の負担を削減する目的で、平均在院日数が大幅に短くなってきました。つまり入院日数が短くなったのです。
高額療養費制度などの公的な制度もあるので、それらを利用してもまかないきれない分の支払限度日数を考えることが大切です。
支払い限度日数を最小限にして、入院一時金をつける方法もあります。

同じように、入院日額も必要な額だけ設定しましょう。

特約は必要な分だけ

医療保険にはオプションとして特約をつけられます。
保障を手厚くするほど保険料は高くなるので、本当に自分に必要な特約を見極めましょう。

おもな特約をご紹介します。
※ご紹介する特約名、保障内容は一般的なものであり、商品によって異なります。

高度な医療を受けても安心!先進医療特約

先進医療とは、大学病院などの医療機関で研究・開発された医療技術のこと。厚生労働省が保険対象にするか検討中なので、公的医療保険制度の対象外です。

先進医療特約があれば、先進医療にかかる自己負担額を保障してもらえます。

がんに備えるならコレがおすすめ!がん診断一時金特約

がんであると診断された時点で一時金を受け取れるのが、がん診断一時金特約です。使途は決まっていないので、通院費や保険適用外の治療費に充てることも可能です。

治療が高額になりやすい疾病をカバー!三大疾病特約

がんや心筋梗塞、脳卒中など特定の疾病と診断された場合に、入院や通院治療にかかる費用を保障してもらえるのが三大疾病特約です。がん診断一時金特約とは異なり、がんを含む三大疾病を幅広く保障してくれるので、病気のリスクをより広くカバーできます。

女性特有の病気も保障!女性疾病入院特約

女性特有の病気に罹患した場合に、入院給付金に上乗せして支払われるのが女性疾病特約です。女性特有の病気とは、乳がんや子宮筋腫、卵巣嚢腫といった疾患で、帝王切開などの異常妊娠・分娩など女性ならではのリスクにも幅広く対応します。


終身型医療保険を見直すときは制約があることも!

終身型の医療保険は、一生涯保障を受けられる代わりに、定期型に比べると月々の保険料は割高。無理して設定すれば、保険料が負担で生活がままならなくなってしまう可能性もあります。

どうしても保険料が負担になれば、保障を下げるなどの見直しを検討するかもしれません。
ただし商品によっては、途中で特約を付け外したり、入院日額を変更したりできないものもあります。その場合は解約して新たな保険に入り直すことになりますが、解約にはリスクもあるため、できれば避けたいものです。

終身医療保険では、加入の時点で

  1. 途中で特約の付け外しや入院給付金額の変更ができるのか
  2. 変更できないなら、今後のライフプランをしっかり考えて、払える保険料を設定する

という流れが必要になります。

定期の医療保険は見直しがしやすい


定期型の医療保険、なかでも10年や15年などの年満了タイプの保険は、その都度見直しがしやすいというメリットがあります。
見直しとは、保障内容や保険料が今の自分に合っているかを考え、プランや保険を変更することです。

医療保険を見直したほうがいいとされるタイミングは主に2つあります。
1つ目はライフステージに変化があったとき、2つ目は社会情勢が変化したときです。

ライフステージに変化があったとき

医療保険の見直しを検討する1つ目のタイミングは、ライフステージに変化があったときです。
最初は将来の医療費の補填のために医療保険をかけていたけれども、貯蓄が増えてきことや、収入が増加してきたことによって、将来の医療費をまかなえる余力がついてきた場合は、特約のついた手厚い医療保険は必要なくなり、基本プランに変更してもいいかもしれません。

また、結婚や出産などで家族構成が大きく変わることで、現在とは違う医療保険に加入する必要性が出てきた場合も見直しのタイミングです。
家族ができて、自分が病気やケガで入院し、収入が減少してしまうと困るという場合は、一時的に手厚い保障があった方が安心ということもあります。

社会情勢が変化したとき

医療保険の見直しを検討する2つ目のタイミングは、社会情勢が変化したときです。
終身型の医療保険であれば、治療方法や医療費が時代の変化によって大幅に変わると、加入中のプランでは十分な保障が受けられない場合があります。

たとえば10年ほど前の医療保険では、入院は5日目から保障といったような条件が付いていました。
平均在院日数が減ってきていることもあり、現在販売されている医療保険は日帰り入院から保障するものが主流になっています。

このように、社会情勢などにあわせた医療保険が販売されるようになるため、医療保険を見直して新たな保険に加入する事が大切です。

一定期間で更新を迎える定期型の医療保険は、ライフステージや社会情勢の変化に合わせて見直しがしやすいと言えるのです。

※ただし新たに保険に入りなおす場合は健康告知が必要なので、病歴などによっては加入できないこともあります。

定期型も終身型も、給付金には税金がかからない

定期型と終身型では、給付金を受け取ったときの税金に違いがあるのでしょうか。

通常、収入が発生すれば所得税などの税金を支払わなければなりませんが、医療保険から支払われる給付金(入院給付金、通院給付金、三大疾病や先進医療を受けたことにより受け取った一時金など)は、原則すべて非課税です。
これは定期型も終身型も同じです。

そのため、受け取った保険金全額を医療費として補填することができるので、安心して治療に専念できます。

まとめ

今回は、医療保険の終身型か定期型で迷っている方に向けて、終身型と定期型の違い、メリット・デメリットを解説しました。

要点をまとめてみます。

医療保険終身型定期型
保険期間一生涯一定期間で更新
月々の保険料割高割安
将来の保険料変わらない更新の度に変わる(一般的には高くなる)
保険の見直し更新がないので入りっぱなしになりがち更新のタイミングで見直しやすい
給付金の税金かからないかからない

それぞれにメリットがあるので、ライフプランに合わせた保険を選ぶことが大切です。
自分に合う保険がわからない場合は、保険のプロに相談することで解決できます。
まずはパンフレットでどんな保険があるのかを見比べてみましょう。
⇒医療保険の一覧、詳細はこちら

また「終身型にしたいけどライフプランの立て方がわからない」という場合は、ファイナンシャル・プランナーに丸ごと相談するのがおすすめです。

今後のライフプランや社会情勢を総合的にみて、必要な保険を提案してもらえます。

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