保険事故が起こったら?「入院した場合」

入院したらどんな手続きが必要?

病気やけがで入院したり手術を受けたときの給付金・保険金の請求はどうすればよいのでしょう?医療保険や医療特約の入院給付金や手術給付金、がん保険の診断給付金などをもらうための手続きや段取りを紹介します。

まずは保険会社に電話しよう

まずは保険会社に電話しよう

入院や手術を受けることになったとき、とても助かるのが医療保険や医療特約です。請求するときの手続きの流れを整理しておきましょう。

①まずは保険会社に電話を! 保険金や給付金を請求するときには、受取人(通常は被保険者と同じ)が最初に保険会社の専門窓口へ連絡します。その際、保険証券を手元に用意して、証券番号・氏名・入院日を伝えましょう。正式な病名や手術名、入院日数なども詳しく伝えられると、加入している医療保険や特約の対象となるかどうか正確に分かります。

請求は被保険者が行いますが、被保険者本人が意識がないなどの事情により請求できない場合は、契約時に指定した代理人が代わりに請求します。これを指定代理請求制度といいます。代理人はあらかじめ指定しておく必要があります。

②届いた書類に記入、診断書を医師に依頼する
電話をかけた日から早ければ2〜3日で保険会社から書類(給付金の請求書と診断書の用紙など)が届きます。診断書は医師に記入してもらいますが、大きな病院ではすぐに書いてもらえないことも多いので、早めに依頼をしましょう。診断書1通につき5,000円前後かかりますが、これは自己負担になります。また、用紙の形式は保険会社によって異なるため、複数の保険に加入している場合は診断書も複数必要です。

一方、入院日数が短かったり、給付金額が少ない場合は、診断書の代わりに病院の領収書や明細を添付するだけで済む場合もあります。保険会社に必要な書類をよく確認しましょう。

③書類をそろえて保険会社に送る
書類がそろったら保険会社に送ります。

④保険会社が書類をチェック・審査する
保険会社は書類が届くと、内容をチェックして給付金の支払いが可能かどうかを判断します。書類に不備があったり、事故の場合など関係者に確認や調査が必要な場合は時間がかかることがあります。

⑤給付金が口座に振込まれる
通常5営業日から1週間以内に、給付金は給付金請求の書類で指定した金融機関の個人口座に振込まれます。保険会社から送られてくる支払い明細書で内容を確認しましょう。


図表 給付金請求の手続きの流れ

① 保険会社に電話。入院・手術した旨を伝える

② 送られてきた書類に記入、診断書を医師に依頼する

③ 書類をそろえて保険会社に送る

④ 保険会社が書類をチェック・審査する

⑤ 給付金が口座に振込まれる

手続き開始のタイミングはいつ?

このように給付金の請求には、多少の手間と時間とお金(診断書の費用や郵送コスト)がかかります。何度も書類を書いたり、診断書を書いてもらったりするよりも、入院・手術などが退院してからまとめて手続きするのがおすすめです。

しかし、入院が長期にわたる場合や、がんなどで入院・治療費用が高額になると見込まれる場合は、入院途中やがんと診断された時点で請求の手続きを行い、入院給付金の一部や診断給付金を先に受取ることもできます。自分のお財布事情と相談しながら手続きのタイミングを決めましょう。

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