保険を見直すには?「損害保険の見直しの方法」

損害保険の見直し方法を知っておこう

損害保険の見直しで大切なのは、いざというときに必要な補償がそなわっているかどうかです。損害保険の見直し方法について考えてみましょう。

定期的な補償の見直しが必要!

損害保険に限ったことではありませんが、保険は入ったらそれでおしまいではありません。ライフスタイルの変化などによって、必要な補償も変わってくるからです。

子どもの成長や家族構成に変化があったら、補償内容の棚おろしをしましょう。損害保険は、1年契約がほとんどなので、更新時に見直すのが基本です。火災保険で10年など長期で契約していたとしても、契約期間の途中で補償の見直しはできます。

入っている保険の補償内容が想定されるリスクをカバーしていなければ、特約などで補償を追加することも必要です。特約のみの追加ができなければ、いったん保険を解約して入り直すことも検討しましょう。

火災保険・自動車保険の見直方法は?

まず、火災保険で大切なのは、建物や家財の評価額(契約している保険金額)があっているかどうかです。評価方法には時価と新価の2つがありますが、建物が全焼したときでも保険金だけで再建築・取得できるよう新価で契約するのが基本になります。

古い契約だと、評価方法が時価(新価から経年による消耗分を引いた額)になっていることもあります。新価でないと、保険金で同程度の建物を建築できなくなる可能性があり要注意です。

また、マンションの高層階に住んでいるのに、床上浸水などのときに保険金が出る水災補償がついているのであれば不要と考えられます。こういった点も見直しポイントです。

自動車保険は、高額賠償にそなえて対人賠償責任保険は無制限で契約するのが必須です。対物事故でも、壊した物や状況によっては高額な賠償額になります。対物賠償責任保険も無制限で契約するのが理想です。

自分や同乗者のケガを補償するのは、人身傷害補償や搭乗者傷害補償です。自動車事故以外のケガなどもカバーしたいときは、人身傷害補償がベターです。

また、車を修理するための補償として車両補償があります。カバーするリスクの範囲によって「一般」と「エコノミー」があり、免責金額(自己負担額)も自分で決められます。どこまでの補償が欲しいのか、いくらなら自己負担で修理できるかを考えて見直すと、保険料の節約にもつながります。

傷害保険・賠償責任保険の見直し方法は?

傷害保険は、職場で入っていたり、家族全員が補償されるファミリータイプに入っていたりと、補償の重複が起きがちな保険です。一覧を作成し、補償がダブっていないかチェックしましょう。

傷害保険に入っていない人で、スキーや自転車などの趣味を持つ人は、ケガにそなえて加入を検討した方がよいでしょう。

賠償責任保険は、家庭内で1つ契約があれば家族全員の補償が得られます。火災保険・自動車保険の両方に賠償責任保険特約がついていることもあるので、一度、確認しておきましょう。保険金額は1億円以上あると安心です。ちなみに賠償責任保険は、保険会社によって名称が異なる場合があるため、ついているかどうか不安なときは、保険会社に確認してみることをオススメします。

表 保険種類ごとの見直しポイント

火災保険

・建物や家財の保険金額(評価額)は適正か

・生活環境と備えるべき補償はマッチしているか

自動車保険

・対人、対物の保険金額は無制限で契約しているか

・車を運転する人と年齢条件はあっているか

・車両保険の自己負担額の設定はどうなっているか

傷害保険

・ひとりで複数の契約をしていないか

・ケガをしやすいスポーツをしていないか

損害賠償責任保険

・複数の保険に特約としてつけていないか

・契約金額は高額賠償でもカバーできる額になっているか

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子どもマネー総合研究会

豊田眞弓