<教えて!保険の見直し>「がん保険の見直しアドバイス」

がん保険を見直しするときのポイントとは?

がん保険はがんの保障(補償)に特化した保険で、どんな保障(補償) 内容であるかは、保険会社によって様々です。今回は、がん保険を見直すときのポイントをご紹介します。

Q1. がん保険はどんなときに見直せばいいのですか?

がん保険の見直しが必要なのは、主に下記のようなときがあげられます。

医療保険・医療特約に加入または見直したとき
25歳を過ぎたら
保障(補償)が古いかもと思ったとき
加入してから10年以上たっているとき

医療保険・医療特約に加入したときや見直したときは、がん保険に別に入るかどうかを考えるいい機会です。がんで入院したり、手術や放射線治療、先進医療などを受けた場合、その保障(補償)が医療保険・医療特約の基本保障(補償)に含まれていたり、特約をつけていれば給付金(保険金)が受け取れます。しかし、医療保険・医療特約でカバーできる保障(補償)だけでは十分とはいえない場合もあります。やはり、がんにはがん保険でそなえた方が安心です。

がんは生活習慣病の1つで、年齢の上昇とともに罹患率が上がっていきます。しかし、若くてもがんにかかるリスクはゼロではありません。ですから、25歳を過ぎたら、がん保険への加入・見直しをしましょう。

他に、加入しているがん保険の保障(補償)が古いかもと考える人や、加入から10年以上たっている人も見直しの機会が到来しているといえます。

Q2. がん保険の見直しをするときのポイントは?

まず、保障(補償)内容が古くなっていないかどうかが最大の見直しポイントです。以前は、がん治療は入院して手術をおこなうのが主流だったので、がん保険もそれに合わせて入院・手術を前提とした保障(補償)内容でした。

しかし、医療技術は進歩し、現在は、手術・放射線治療・抗がん剤治療の3大治療に、ホルモン剤治療を加えた4つの治療法を効率的に組み合わせる「集学的治療」が主流になっています。これらの治療は、外来(通院)だけでおこなうことが増えています。このため、入院・手術を前提とした以前のがん保険では、受け取れるのは診断給付金(保険金)だけということも考えられます。初期の段階で発見されて治療費がさほどかからない、再発・転移はしないのであれば、診断給付金(保険金)だけでも足りるかもしれません。しかし、がんは再発・転移することがあり、何度も治療をおこなうこともあれば、何年にもわたって薬を飲まなければいけないこともあります。それにともない、治療費もかさんでいきます。

こういった、がんの最新の治療法にあわせて、がん保険の保障(補償)内容も変化しています。特徴的なのは、入院・通院に関わらず、3大治療とホルモン剤治療を受けると給付金(保険金)が支払われるタイプが増えていることです。

また、診断給付金(保険金)の給付(補償)条件も、以前は診断確定時の1回のみでしたが、最近のがん保険は複数回払い(2年に1回限度が多い)が主流です。

なお、先進医療の保障(補償)は、医療保険・医療特約の保障(補償)に含まれていれば、がん保険につける必要はありません。

がん保険をどう見直していいかわからない場合は、信頼できる保険代理店やFPに相談するといいでしょう。

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子どもマネー総合研究会

執筆 小川千尋