<教えて!保険の見直し>「自動車保険の見直しアドバイス」

自動車保険を見直しするときのポイントとは?

車を運転する人には必要な自動車保険。相手への賠償や運転者・同乗者のけが、愛車の修理など、さまざまな補償があります。自動車保険を見直すときに多い質問にお答えします。

Q.どんなときに自動車保険を見直すのでしょうか?

自動車保険見直しのタイミングは、主に「車を買い替えたとき」「車を運転する人が変わったとき」です。

車を買い替えたときは、対人・対物などの賠償責任保険、人身傷害補償保険などに変更がなくても、オプションの車両保険を付けるかどうかは検討しましょう。車の購入で貯蓄が減り、愛車を傷つけたときの修理費が心配なら、車両保険に入っておいた方がいいかもしれません。

子どもが免許を取って車に乗り始めるなど、運転する人が増えたときや変わったときは、年齢条件や運転者の範囲を見直します。運転する人を限定すると、保険料は下がります。ただし、限定した人以外の人が事故を起こすと補償はありませんから、運転者を誰にするかは慎重に決めましょう。

車の使用目的が変わったときも見直しまします。マイカー通勤をやめて電車通勤になり、週末しか乗らなければ使用目的や年間走行距離が変わります。最近はリスク細分型の自動車保険が増えて、目的や距離によっては保険料を節約できる場合があります。

Q.自動車保険を見直すときの考え方は?

対人・対物賠償責任保険の保険金額は、無制限で入るのが一般的ですが、それ以外の補償は事故が起きたときのリスクや、金銭面でどこまで自己負担できるかによって補償内容を見直します。

人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険は、どちらも運転者や同乗者のケガなどにそなえる保険です。補償内容は一部重複する部分もありますので、必ずしも両方入る必要はありません。自分の過失の有無に関係なく、示談前に保険金を受け取りたい人は人身傷害補償保険。契約した保険金額を定額で受け取りたい人は搭乗者傷害保険という選択です。

車両保険は、ほとんどの車両損害カバーする「一般」と補償範囲を限定した「エコノミー」があります。エコノミーの方が保険料は安くなりますが、どちらを選ぶのかは、損害の種類と自費で修理してもいいと思える額とのバランスで決めます。

それ以外にも、車両保険は免責金額によっても保険料に差が出ます。免責金額というのは、簡単にいえば、修理をする際の自己負担額のことで、免責金額を多めにすれば保険料は下がります。

Q.他にも見直すときのポイントはありますか?

自動車事故が起きると、救急や警察への連絡、相手との交渉など手間や時間がかかるため、最近では各保険会社ともに事故のときに役立つサポートなど、付帯サービスが充実しています。

自動車保険の補償内容や保険料が同じレベルでも、現場保全や無料のレッカー移動距離などのサービスで違いが出る場合があります。各社の自動車保険を比べるときは、付帯サービスにも注目してみましょう。

表 自動車保険の見直しポイント

□対人・対物賠償保険金額は無制限になっているか
□人身傷害、搭乗者傷害のどちらを付帯するか
□運転者の年齢条件や範囲は正しく設定されているか
□車両保険の補償範囲をどこまで見るのか(一般・限定)
□車両保険の免責金額の設定はどうするか(修理費の自己負担額)
□利用できる割引制度はないか(エコカー割引など)
□ロードサービスなどの付帯サービスは充実しているか

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子どもマネー総合研究会

豊田眞弓