がん保険とは「がんの種類と進行度について」

がんの種類と進行度の関係

がんの初期症状は、部位によっては殆ど無症状に近いという事も少なくありませんので、小さな気付きが大切です。初期のうちに治療をすることが命を守ることに繋がります。少しでも気になる時は検査を受けてみましょう。

がんの種類と初期症状

がんの種類と初期症状

がんは全身にできる可能性があり、症状も部位によって異なっています。
主ながんの初期症状についてまとめましたので参考にしてください。

がんの種類初期症状など
脳腫瘍(成人)頭痛の程度が徐々に強くなり、嘔吐の頻度が増える、歩き方や話の内容や話し方がおかしくなるなど。
咽頭がんのみ込むときの違和感、のどにしみる感じ、のどの痛み・出血、口を開けにくくなる、耳の周りの痛み、声がれ、鼻づまりや鼻血、耳が聞こえにくい、二重に見えるなど。
喉頭がん低いがらがら声、雑音の入ったざらざらした声、かたい声、息がもれるような声、いがらっぽさ、異物感、食べ物をのみ込んだときの痛みなど。
舌がん典型的なのは、舌の両脇の部分にできる硬いしこり。痛みや出血がない場合もある。
甲状腺がん通常、しこり(結節)以外の症状はほとんどない。違和感、痛み、のみ込みにくさ、声のかすれなどの症状が出ることもある。
肺がん初期は自覚症状がない。病状の進行とともに、咳(せき)、痰(たん)、血痰、発熱、呼吸困難、胸痛などの呼吸器症状がでることがある。
乳がん乳房のしこり、乳房のエクボなど皮膚の変化、リンパ節の腫れなど。
食道がん初期の頃、食べ物を飲み込んだとき胸の奥がチクチク痛んだり、熱いものを飲み込んだときにしみることがある。がんが大きくなると症状が消えるため放置してしまい悪化しやすい。
胃がん初期は自覚症状がない。かなり進行しても無症状の場合がある。代表的な症状は、胃の痛み・不快感・違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振など。内視鏡検査で発見される。
大腸がん初期は自覚症状がない。多い症状としては、血便、下血、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、原因不明の体重減少など。
肝細胞がん肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期には自覚症状がほとんどない。
胆管がん、胆のうがん黄疸(おうだん)、白色便、黄疸尿、かゆみ、腹痛、体重減少、発熱、食欲不振、全身倦怠(けんたい)感など。
膵臓がん膵臓は、胃の後ろの体の深部に位置していることから、がんが発生しても症状が出にくく、早期の発見は難しい。
膀胱がん赤色や茶色の尿(肉眼的血尿)が出ることが最も一般的な症状。頻繁に尿意を感じる、排尿するときに痛みがあるなど。
前立腺がん初期は自覚症状がない。尿が出にくい、排尿の回数が多いなどの症状が出ることもある。
皮膚がん形が不正なホクロやあざ、皮膚の痛み、盛り上がり、皮膚からの出血など。
悪性骨腫瘍悪性骨腫瘍が発生した部位の痛みや腫れ、運動障害など。
子宮がん初期は自覚症状がない。不正出血など。
卵巣がん初期は自覚症状がない。(進行すると、下腹部にしこりを触れる、圧迫感がある、膀胱(ぼうこう)が圧迫されて尿が近くなるなど)
白血病初期は自覚症状がない。進行すると、貧血、全身の倦怠感(けんたいかん)や無気力、夜間の寝汗、体重減少、腹部が張る、などがある。
悪性リンパ腫首や腋(わき)の下、足の付け根などリンパ節の多いところに、通常は痛みのないしこりとしてあらわれ、数週から数カ月かけ持続的に増大していく。

国立がん研究センター「がん情報サービス」より抜粋

病期分類(ステージ)について

がんは、その進行度合いによってステージ0(※)からステージI→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳとなっています。最も早期のがんがステージ0、最も進行しているがんがステージⅣです。がんは進行度合いによって、かかる治療費用が大きく異なるため、早期発見が鍵となります。

ステージとは病期分類ともいい、がんの進行の程度を示す言葉で、がんの大きさだけでなく、筋層内にがんがどの程度深く入っているか、リンパ節転移(リンパ行性転移)や遠隔転移があるかどうか、などによって分類されています。また手術前に推定されたステージは、手術で実際の進行度を確認した後にステージが変更となる場合もあります。

※ステージ0がないがんもあります。

ステージは、実際はがんの部位によって詳細な症状によりステージが分けられていますが、概ねで次のような分類になっています。

ステージ説明リンパ節へ転移遠隔転移
ステージ0がん細胞が上皮(身体や臓器の表面あるいは内腔などを覆う組織:消化管では粘膜)内にとどまっている。なしなし
ステージI腫瘍が少し広がっているが筋肉の層まででとどまっている。なしなし
ステージⅡリンパ節に転移はしていないが、筋肉の層を超えて浸潤。 または、腫瘍は広がっていないが、リンパ節に少し転移。なし/ありなし
ステージⅢ腫瘍が筋肉の層を超えて深く浸潤、または臓器の壁を超えて露出し、リンパ節に転移している。ありなし
ステージⅣがんが臓器の壁を超えて、まわりの主要な血管などに浸潤しているか、離れた他の臓器へ転移している 。ありあり

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森田直子