死亡に関する保険「外貨建終身保険」

外貨建終身保険ってどんな保険?

金利の高さが魅力の外貨建終身保険。その特徴やメリット、どんな人に向くか、あるいはそのトレンドについて整理しておきましょう。

外貨建終身保険の特徴やメリットは?

外貨建終身保険とは、保険料を日本円以外の外貨で運用する終身保険です。米ドル、豪ドルでの運用が一般的で、日本円よりも高い金利での運用が期待でき、取り扱う保険会社も増えています。

保険料は外貨で支払いますが、日本円で支払うことができる商品もあります。保険金や解約返戻金も外貨で受け取るだけでなく、日本円で受け取ることも可能です。円安になれば、為替の変動からくるリターンが見込めますが、一転、円高の場合は受け取る保険金などが目減りするリスクもあります。なお、保険料の支払時と受取時に通貨を交換する為替手数料がかかります。

この保険は、為替変動リスクがある商品ですが、保険料の支払いを月払いにすることで、円から外貨へ交換する時期を分散できる「ドルコスト平均法」を使うことになりリスクを軽減できます。他にも、一時払いの保険もあります。

外貨建終身保険のイメージ


外貨建終身保険のイメージ

外貨建終身保険はどんな人に向く?

保障設計において、外貨建終身保険はどんな人に向く商品でしょうか。

1. 終身の死亡保障を確保しつつ、老後資金などを運用したい人

外貨ベースですが終身の死亡保障を確保できるので、死亡保障の一部をこの保険でカバーし、金利の高い外貨で老後資金などを運用したい人に向きます。どちらかというと、30代~40代の人が月払いで加入するのがおススメです。

2. 積極的に運用したい、余裕資金のある人

外貨建終身保険は将来、受け取ることができる保険金や解約返戻金、運用利回りなどすべて外貨ベースで決まっています。日本円ベースでの保証はないので、為替変動によっては元本割れのリスクもあります。為替の動向に目を向けられる、積極運用派の人に向いている商品といえます。

3. 退職金などのまとまった資金を運用したい人

5年、10年といった運用期間を持てるのであれば、退職金などのまとまった資金で一時払いの外貨建終身保険に加入するのも手です。ただし、保険期間満了後はそのまま据え置き、為替の動向を見ながら受取方法を選べる商品がオススメです。

外貨建終身保険は対面販売

最近では、商品も多様化しており、積立利率の最低保証があったり、目標金額に達すると保障を円建てで確保できる商品や、介護保障付きの商品なども登場しています。

インターネットから申し込みができる保険商品が多くある中、この外貨建終身保険は対面販売が基本です。保険会社の営業職員や代理店、銀行窓口などで詳しい説明を受けた上での加入が原則です。

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子どもマネー総合研究会

執筆 小川千尋